セクハラとは、相手の意に反する性的な言動により、勤務する上で不利益を被らせてしまうことをいいます。
院長先生の中には注意している方も多いかと思いますが、知らないうちにセクハラに当たる行為をしてしまっているという場合もあります。
今回は、クリニックにおいてセクハラと捉えられかねない行為について解説します。
セクハラと捉えられかねない行為5選
たとえ悪気がなかったとしても、以下の行為はセクハラと捉えられる可能性があるため、控えなければいけません。
・〇〇ちゃんと呼ぶ
・服装を注意する
・照明が暗い飲食店に誘う
・容姿を褒める
・自身の子どものことについて話す
〇〇ちゃんと呼ぶ
クリニックの従業員に対し、親しみを込めて“〇〇ちゃん”と呼んでいるつもりでも、不必要に馴れ馴れしい態度は、相手に不快感を与え、セクハラと捉えられてしまう可能性があります。
また、従業員を下の名前で呼ぶことも、同様にセクハラに該当することがあるため、注意が必要です。
服装を注意する
従業員の服装について、勤務する上で好ましくないということを注意するだけであれば、基本的に問題はありません。
しかし、「その服装、男は好きだと思うけど」など、不必要な前置きをして注意すると、その言動がセクハラと捉えられてしまう可能性があります。
照明が暗い飲食店に誘う
院長先生が従業員を食事に誘うこと自体は、よほど強引ではない限りセクハラには該当しません。
ただし、部下である従業員が誘いを断りづらいという状況にある場合、セクハラあるいはパワハラに当たることもあるため、注意が必要です。
また、食事の場所が大衆居酒屋やファミリーレストランなどであれば問題ありませんが、バーなどの照明が暗い飲食店、個室で席の距離が近い飲食店などを選んでしまうと、その行為自体が不快なものと捉えられる可能性があります。
ちなみに、食事の席では、気が緩んだ上での発言がセクハラとなるケースも多いため、あわせて注意しなければいけません。
容姿を褒める
従業員を褒めることは、クリニックの責任者としてとても重要なことですが、容姿を褒める際には注意が必要です。
例えば、他の従業員がいる前で、何度も「キレイになった」と褒めたり、容姿をジロジロと見た後に「痩せてキレイになった」と褒めたりした場合には、セクハラと捉えられることもあります。
自身の子どものことについて話す
クリニックの院長先生の中には、子どもがいる方も多いかと思いますが、独身の従業員の前で頻繁に子どもの話をすることは避けましょう。
こちらは、セクハラと捉えられるかはかなり微妙なところですが、結婚や子どもについて敏感になっている独身の従業員にとっては、このような話題が嫌がらせのように聞こえてしまうかもしれません。
セクハラに当たる行為一覧
以下のような行為は、前述したものとは違い明らかなセクハラになってしまうため、従業員の前では慎みましょう。
カテゴリ | 詳細 |
ストーカー的な言動 | ・執拗に食事に誘う
・執拗にデートに誘う など |
性的言動 | ・ボディタッチを交えた呼びかけ
・性的な質問 ・職場での性的な発言 ・食事会場での卑猥な発言 ・性的な魅力を褒める発言 ・性的な噂話を広げる発言 ・性別や年齢をことさら指摘する発言 ・容姿や服装をいじる発言 ・外見や身体的特徴への発言 ・異性に対する差別的な発言 など |
その他 | ・プライバシーに踏み込む発言など |
まとめ
ここまで、クリニックにおいてセクハラと捉えられかねない行為について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
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