クリニックの院長先生は、業務に関すること以外にも、従業員と会話をする機会が多いです。
また、このとき従業員に対して質問をすることもあるかと思いますが、その仕方や内容に関しては、適切でないものにならないように意識しましょう。
今回は、クリニックの院長先生から従業員にしてはいけない質問について解説します。
クリニックの院長先生から従業員へのNG質問5選
院長先生は、従業員に質問をする際、以下のような内容や行動に注意してください。
・ネガティブな質問
・答えられない質問
・即座に否定する
・連続して質問する
・漠然とした質問
ネガティブな質問
例えば、「どうして言われたことができないの?」というような質問をしてしまうと、従業員はできないことを考えなければいけなくなります。
その結果、「どうしてできなかったのだろう」「そもそも私、この仕事に向いているのかな」など、従業員もどんどんネガティブな方向に行ってしまうことが考えられます。
そのため、院長先生は「どうしたらできると思う?」「何ができるようになったらうまくいくと思う?」など、ポジティブな言葉で質問し、従業員の気持ちを明るくしなければいけません。
また、ミスをした従業員に対しても、以下のようなネガティブな言葉から、ポジティブな言葉に変換して質問することで、精神的なダメージを減らすことが期待できます。
ネガティブな聞き方 | 「なぜこのようなミスをしたの?」
「次にまたミスをしたらどう責任を取るの?」 |
ポジティブな聞き方 | 「今回のミスをどう防げば良いと思う?」
「次に成功させるためにはどうすれば良いと思う?」 |
答えられない質問
例えば、「何度同じことを言わせるの?」といった質問に対しては、従業員はただ謝ることしかできません。
院長先生側からすれば、こちらの質問の裏側に、「もう二度と同じミスをしないでね」というニュアンスが含まれているかと思いますが、言われた従業員側はただ落ち込んでしまうだけなので、伝え方としては決して良いとは言えません。
即座に否定する
院長先生から従業員に対して質問をし、返ってきた答えに対して、「いや、それは違うよね」といったように、即座に否定するのはNGです。
また、このような行動を取る院長先生は、従業員から自身の思った通りの答えが出るまで質問し続ける傾向にあります。
こちらも、従業員にとっては非常に苦痛なことであるため、それなら最初から質問せず、院長先生の考えを従業員に伝える方が無難です。
連続して質問する
少しせっかちな院長先生は、質問に対してすぐに答えることができない従業員を待てないことがあります。
その結果、連続して新たな質問をしてしまうこともありますが、こちらは避けなければいけません。
このような行動を取ると、従業員がマイナスなイメージだけを持ったまま、質問の場が終わってしまうため、質問をしたのであれば、正解か不正解かはさておき、答えが出るまでしっかりと待つべきです。
漠然とした質問
こちらは、特に新人や経験の浅い従業員に関して言えることですが、漠然とした質問はしないように心掛けましょう。
例えば、「大丈夫?」と声をかけられても、経験の浅い従業員は、基本的に「大丈夫です」としか言えません。
このような質問をするくらいなら、もう少し質問の内容を絞り、「さっき(他の従業員の)アシストがついていたけれど、どこがわからなかった?」といったような質問をする方が、従業員は答えやすくなります。
まとめ
ここまで、クリニックの院長先生から従業員にしてはいけない質問の内容について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
院長先生が従業員との接し方を変えても、従業員のモチベーションがある程度なければ、組織力はなかなか向上しません。
3up Projectは、クリニックの従業員における教育や育成を通じ、組織力を底上げするためのプロジェクトです。
気になる院長先生はぜひお問い合わせください。