クリニックのチームビルディングには、能力や経験値の異なるさまざまなメンバーが在籍しています。
またどれだけ優秀なメンバーが集まっていても、時にはミスを犯してしまうこともあるでしょう。
今回は、チームビルディングのメンバーがミスをしたときの院長先生における対応について解説します。
メンバーがミスをしたときの正しい対応

メンバーが業務上のミスを犯してしまった場合、院長先生は以下のような対応を心掛けるのが大切です。
・状況を確認する
・メンバーの気持ちに寄り添う
・具体的な改善策を一緒に考える
・ポジティブな言葉で励ます
各項目について詳しく説明します。
状況を把握する
メンバーのミスについては、必ずしも院長先生の前で発生するとは限りません。
そのため、まずは状況を把握することに努めましょう。
状況がわからない限り、院長先生もその後の対応のしようがありません。
メンバーの気持ちに寄り添う

メンバーのミスが発生した場合は、なるべくそのメンバーの気持ちに寄り添うことも大切です。
「大変だったね」「ショックだったね」といった言葉をかけることにより、ミスを犯してしまったメンバーも多少は気持ちが楽になります。
具体的な改善策を一緒に考える
チームビルディングでミスが発生した場合は、当事者であるメンバーを責めず、次はどうすれば同じミスを防げるかについて建設的に話し合うのが大切です。
もちろんチームビルディングの体制や業務を行う現場に原因がある場合、院長先生は早急に改善策を考案しなければいけません。
ポジティブな言葉で励ます
ミスを犯したメンバーに対し、院長先生は「今回の経験を活かせば、次はきっとうまくいくよ」といったポジティブな言葉で励ましましょう。
また「一緒に頑張ろう」といったように、チームとしてサポートする姿勢を見せることも大切です。
メンバーがミスをしたときの間違った対応

チームビルディングのメンバーがミスをしてしまったとき、院長先生は以下のような対応をしてはいけません。
・大声で怒鳴る
・人格を否定する
・事実に基づかない推測で叱責する
・ネガティブな言葉をかける
各項目について詳しく説明します。
大声で怒鳴る
ミスをしたメンバーに対し、感情的に怒りをぶつける行為は、絶対に避けなければいけません。
大声で怒鳴ったところで、恐怖心を与え、メンバーを委縮させてしまうだけです。
人格を否定する
ミスの内容だけにとどまらず、人格を否定するような言葉を浴びせるのも、院長先生の対応としては適切ではありません。
例えば「お前は使えない」「何回言ったら分かるのか」といった発言は、メンバーの心を深く傷つけ、成長を阻害する原因になります。
事実に基づかない推測で叱責する
院長先生は、ミスの内容や発生した原因など、事実に基づくことしか基本的には口に出してはいけません。
例えば「やる気がないから失敗した」といったような根拠のない決めつけは、メンバーの反発を招き、信頼関係を損ねるおそれがあります。
もちろん、これが原因で優秀なメンバーがチームビルディングから離れてしまうことも考えられます。
ネガティブな言葉をかける
たとえミスをしたメンバーに優しく接していたとしても、ネガティブな言葉をかけるのはNGです。
例えば「期待していないから大丈夫だよ」「もう迷惑をかけないでね」といった発言は、メンバーに罪悪感を植え付けてしまいます。
まとめ
チームビルディングのメンバーがミスをしたとしても、院長先生は間違った対応をしてはいけません。
適切に対応すれば、メンバーが大きく飛躍することにもつながりますが、不適切な場合は委縮したり退職したりするリスクが高まります。
また指導の仕方については、ミスをしたメンバー以外のメンバーも見ています。
そのため、信用を失わないように注意しなければいけません。