クリニックのチームビルディングでは、できる限りメンバーの残業を減らさなければいけません。
日常的に残業が行われるようになると、メンバーのモチベーション低下や離職率の上昇などにつながります。
今回は、チームビルディングで残業が増加してしまう原因について解説します。
チームビルディングで残業が増加する原因5選

メンバーの残業が増加する主な原因としては、以下のことが挙げられます。
・人手不足
・業務量の多さ
・非効率な業務プロセス
・不適切なマネジメント
・企業文化や雰囲気
各項目について詳しく説明します。
人手不足
人員削減や離職などの原因により、メンバーの数が慢性的に足りていない場合、一人ひとりの業務量は増加します。
またメンバー一人ひとりの業務量が多くなると、必然的に残業しなければいけないケースが増えます。
特に繁忙期と閑散期の業務量の差が大きい職場で、閑散期に合わせて人員配置をしているチームビルディングなどでは、このようなことが起こりやすいです。
そのため、多少コストはかかるものの、チームビルディングの人員数には余裕を持っておかなければいけません。
業務量の多さ

業務が特定のメンバーに偏っている場合も、仕事が時間内に終わらないことがあります。
例えば院長先生以外の教育係などは、メンバーの指導とあわせて自身の業務もこなさなければいけないため、業務量が多くならないように調整してあげなければいけません。
また不要なミーティングや形式的な報告など、習慣的に行われている無駄な業務が残っている場合も、メンバーの残業は増加しやすいです。
さらに、業務に対し過剰に高い品質レベルを求めることも、業務量を増やす原因になります。
非効率な業務プロセス
チームビルディングにおいて、古い設備や手作業の多い非効率的なプロセスが残っていると、生産性が低下して残業が増えやすくなります。
また特定のメンバーにしか対応できない業務(業務の属人化)が増えることも、業務の分担が難しくなり、残業が増えやすくなることにつながります。
不適切なマネジメント

クリニックのチームビルディングにおいて、院長先生は各メンバーのマネジメントも行わなければいけません。
院長先生がメンバーの業務量や労働時間を適切に把握・管理できていない場合、長時間労働につながります。
また適切な人員配置がされていないことも、残業を引き起こす原因です。
ここでいう適切な人員配置とは、各メンバーが最大限に自身の力を発揮できる役割を担当させることを指しています。
メンバーの力を最大限に引き出すということは、チームビルディングにおける根本的な目的であるため、決して怠ってはいけません。
企業文化や雰囲気
クリニックのチームビルディングでは、可能な限り院長先生も残業を行わないことをおすすめします。
なぜなら、チームのリーダーである院長先生が毎日のように残業をしていると、チーム内で“残業が当たり前”という風潮ができてしまうからです。
そのため、もしメンバーが業務をスムーズに終わらせたとしても、定時で帰りづらくなることにつながります。
また院長先生が残業をしていなくても、残業をよしとする企業文化をつくり上げてはいけません。
例えばメンバーのワークライフバランスよりも生産性を重視するような現場は、長時間労働を助長し、次第にメンバーが離れていく可能性も高いです。
まとめ
チームビルディングはメンバーがいなければ成立しません。
そのため、目標に向かって着々と業務を進めていくことも大切ですが、その際は各メンバーの業務負担についても考慮すべきです。
また院長先生が環境を整備しているにもかかわらず、残業が増えてしまうメンバーがいる場合、そのメンバーに問題がある可能性もあります。
その際には、3up Projectなど外部のセミナーも活用するべきです。