クリニックのチームビルディングにおける身だしなみは、清潔感と機能性を基本とし、周りの方に不快感を与えず、安心感や信頼感を与えるためのマナーです。
ここでいう周りの方には、他のメンバーや患者さんが含まれています。
今回は、チームビルディングのメンバーにおける身だしなみの指導方法を解説します。
チームビルディングのメンバーにおける身だしなみの指導方法5選

院長先生がメンバーの身だしなみについて指導する際は、以下のポイントを押さえるべきです。
・身だしなみの目的を説明する
・具体的に基準を示す
・頭ごなしに注意しない
・改善を褒める
・就業規則に明記する
各項目について詳しく説明します。
身だしなみの目的を説明する
メンバーの身だしなみについて言及する際は、単に「ダメ」と伝えるのではなく、目的を具体的に説明し、医療従事者としての意識向上を促します。
例えば「清潔感は患者さんの信頼につながる」「衛生的な身だしなみは感染リスクを軽減できる」といった目的です。
具体的に基準を示す

チームビルディングのメンバーの身だしなみについては、具体的に基準を示して指導することが望ましいです。
例えば“派手ではないメイク”といっても、その感覚には個人差があるため、メンバーは困惑してしまいます。
一方“アイシャドウはベージュ系のみ”、“つけまつげは禁止”といった基準を明確にすれば、メンバーはルールに従いやすくなります。
頭ごなしに注意しない
例えば医療従事者としてふさわしくない身だしなみのメンバーがいたとしても、院長先生は頭ごなしに注意してはいけません。
具体的には、メンバーを否定するような言い方や、人前での説教を避けるべきです。
もし不適切な身だしなみのメンバーがいたのであれば、個別にフィードバックする場を設けるなど、プライバシーに配慮しましょう。
改善を褒める

チームビルディングのメンバーの身だしなみに改善が見られた場合、院長先生はそのことを褒めるようにしましょう。
このようなポジティブなフィードバックをすることにより、メンバーのモチベーション維持につながります。
就業規則に明記する
チームビルディングのメンバーにおける身だしなみの指導を行う場合、前もって就業規則にはルールについて明記しておかなければいけません。
具体的には、就業規則の服飾規律に記載し、法的根拠を持たせることが大切です。
身だしなみのルールの具体的
クリニックのチームビルディングにおけるメンバーには、頭髪やメイク、服装に関する身だしなみのルールを遵守させなければいけません。
頭髪に関することでいうと“長い髪はまとめる”、“過度に明るいヘアカラーは避ける”といったルールです。
またメイクについてはナチュラルメイクを基本とすること、香水や匂いの強い整髪料はししないことなどを義務付けましょう。
さらに、制服は清潔でシワのないものを着用させ、下着やインナーが透けないようにさせることも大切です。
ちなみに、アクセサリーについても、医療従事者であるメンバーには細かいルールを守らせる必要があります。
例えば“爪を短く整える”、“結婚指輪以外のアクセサリーは外す”、“ネイルアートや付け爪は禁止”といったルールです。
もちろん、院長先生はメンバーに身だしなみのルールを守らせるだけでなく、自身も医療従事者として適切な服装や髪型などを意識しなければいけません。
まとめ
身だしなみが乱れているメンバーは、業務に対する意識も低下し、チームビルディングやクリニック全体にとって良くない存在になり得ます。
そのため、院長先生は適切な方法で指導し、良くない身だしなみを改善させるべきです。
また身だしなみが改善しても、医療従事者としての意識やスキルが低いメンバーがいる場合、3up Projectの活用も視野に入れるべきです。