チームビルディングの混乱期における対策と注意点

チームビルディング

チームビルディングには、組織の成長段階を示したタックマンモデルというものが存在します。

その中の1つが“混乱期”であり、クリニックはこちらの時期を乗り越えることで、より結束力が高まります。

今回は、チームビルディングの混乱期における主な対策と注意点について解説します。

混乱期の概要

混乱期とは、チームでの活動を進めていくうちに、個々の業務の進め方、考え方における違いが徐々に明確になり、意見の衝突や軋轢が生まれる時期を指しています。

Storming(ストーミング)とも呼ばれます。

チームビルディングのタックマンモデルとしてはまだ初期に近い段階で、ここからチームは統一期、機能期、散会期と段階を踏んでいきます。

混乱期における対策4選

クリニックのチームにおけるメンバー同士が、混乱期に衝突を始めた場合、以下のような対策を取る必要があります。

・心理安全性を高める

・ビジョンを共有する

・マインドセットを形成する

・目標と手順を共有する

心理安全性を高める

心理安全性とは、組織学習のエイミー・エドモンドソン教授が提唱した概念であり、“チームの他のメンバーが自身の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態”を指しています。

混乱期のクリニックでは、メンバーからの意見やアイデアを求めること、個々の業務の進め方について他のメンバーに共有することなどにより、それぞれのメンバーの心理的安全性を高め、思いついたアイデアや考えを率直に発言できる環境を作らなければいけません。

ビジョンを共有する

チームビルディングにおけるビジョンとは、意志ある将来の見通しを指しています。

また、魅力のあるビジョンをチーム内で共有することにより、メンバーや組織には以下のようなメリットが生まれます。

各メンバーにとってのメリット・ゴールがクリアになり、行動しやすくなる
・やりがいや自身の存在意義を感じることができる など
組織にとってのメリットメンバーが現実に対応する能力、行動を引き出してくれる など

マインドセットを形成する

混乱期において、クリニックのチームを機能させるためには、メンバー1人1人が目標を達成する気持ちを持ち、モチベーションを高め、マインドセットを形成することも大切です。

マインドセットとは、考え方の基本的な枠組みのことをいい、それぞれが形成していない場合、軋轢ばかりが生じ、プロジェクト進行の遅れやクオリティの低下につながるおそれがあります。

目標と手順を共有する

先ほど、混乱期にはビジョンの共有が必要だという話をしましたが、より効果的なチームをつくるためには、それを具体的な目標に落とし込み、目標を満たすためのプロセス、各メンバーの行うべき行動、さらには問題発生時の対応手順などについて、共有し合うことも重要です。

混乱期における注意点

チームビルディングの混乱期における注意点は、現状から目を背けてはいけないという点です。

混乱期を最小限にし、統一期や機能期を迎えたいと思うあまり、対立やぶつかり合いから目を背けてしまうことも少なくありませんが、それでは混乱期を脱することができません。

また、タックマンモデルのステップがそれぞれ完全にクリアできない限り、チームは再び混乱期に戻ってしまったり、ゴールにたどり着く前に崩壊してしまったりすることもあります。

そのため、混乱期を避けるのではなく、あくまでしっかりと受け入れ、乗り越えようとするスタンスで行動する必要があります。

まとめ

ここまで、チームビルディングの混乱期における主な対策、注意点について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

チームビルディングの混乱期を乗り越えるには、リーダーである院長先生の力はもちろん、各メンバーの力や考え方も重要になってきます。

もし、メンバーの能力や意識をより向上させたいのであれば、ぜひ3up Projectを活用してみてください。

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