チームビルディングに活かすべきマネジリアルグリッド理論とは?

チームビルディング

クリニックのチームビルディングにおけるリーダーには、院長先生が該当します。

また、院長先生は、リーダーとしてチームビルディングを正しい方向に進めるために、考え方や行動を見直す必要があります。

今回は、そのような場合に効果的な“マネジリアルグリッド理論”について解説します。

マネジリアルグリッド理論の概要

マネジリアルグリッド理論は、1960年代にアメリカのブレイク教授、ムートン教授という両者によって提唱された、リーダーシップ行動論の一つです。

具体的には、リーダーシップの行動スタイルを人間への関心度、業務への関心度という2つの軸で捉え、これらの分野にどの程度関心を持っているのか、それぞれの軸を9段階に分け、リーダーのタイプを割り出すというものです。

チームビルディングにおいて、こちらを採り入れることにより、院長先生は理想のリーダーに近づくために、必要な要素を理解することができます。

マネジリアルグリッド理論の診断方法

マネジリアルグリッド理論により、リーダーシップの分類を診断するには、まず9×9のマス目を用意し、縦軸に人間への関心度、横軸に業務への関心度をそれぞれ1~9まで数値で可視化できるグラフを作成します。

院長先生が人間への関心度が高い方であれば、グラフの上の方にいることになり、業務への関心度が高いのであれば、右の方にいることになります。

そして、最終的に院長先生がグラフの左上、右上、左下、右下、中央付近のどこに位置するのかにより、現在どのようなリーダーシップを発揮しているのかがわかります。

ちなみに、人間への関心度、業務への関心度における高低については、以下のように決定します。

人間への関心度・チーム全体で働きやすい環境をつくろうとしているか ・メンバーを公正に評価し、適切な報酬を与えているか など
業務への関心度業績を上げていくための効率化、問題解決など、組織に対しての活動意欲がどれくらいあるか

マネジリアルグリッド理論におけるリーダーシップの種類

マネジリアルグリッド理論によって診断されるリーダーシップの種類は、主に以下の5つに分かれます。

・無関心型
・カントリークラブ型
・権威服従型
・中庸型
・チームマネジメント型

無関心型

無関心型は、人にも業績にも関心が低いタイプで、メンバーからは不満が噴出しやすく、こちらに該当するリーダーは早急に考え方を改めなければいけません。

カントリークラブ型

カントリークラブ型は、メンバーに対する関心は高いものの、業績には関心がないタイプです。

現場の環境は良くなる反面、業績への関心が低いことから、成果は出しづらくなります。

権威服従型

権威服従型は、業績への関心が高く、人への関心は低いタイプです。

クリニックという組織にとっては優秀なリーダーであるものの、長期的にはメンバーのモチベーション低下、離職率の上昇を引き起こしやすくなります。

中庸型

中庸型は、メンバーへの配慮をしながらも、業績の達成を目指すタイプであり、一見バランスが取れているように見えますが、決して良いリーダーシップとは言えません。

このようなスタイルのリーダーは現状維持を好み、チームビルディングは中途半端な結果に終わる傾向が強いです。

チームマネジメント型

チームマネジメント型は、人間と業績の両方に関心が高く、大切にするタイプのリーダーです。

もっとも成果が出るタイプである上に、メンバーと向き合い、モチベーションも最大限に高めようと努めるため、もっとも理想的なタイプだと言えます。

まとめ

ここまで、チームビルディングに活かすべきマネジリアルグリッド理論について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

リーダーが適切な態度や行動を示さない限り、さまざまなメンバーで構成されるチームビルディングをまとめることはできず、目標達成も難しくなります。

また、各メンバーの教育や育成も重要であり、その際には3up Projectなどの研修を受けさせることも検討してください。

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