チームビルディングを構成するメンバーは、業務におけるスキルが高いことが重要ですが、それと同じくらい、各メンバーの統一性を強化するのも大切です。
また、そのような取り組みの一環として、ダイアログというものがあります。
今回は、チームビルディングにダイアログを導入するメリットやポイントについて解説します。
ダイアログの概要
チームビルディングにおけるダイアログは、簡単にいうと対話のことです。
具体的には、自身の意見を述べつつ、相手を尊重し、理解を深めながら、互いの思考や行動を変化させる創造的なコミュニケーションです。
ここでいう自身は、クリニックのチームビルディングにおけるリーダーである院長先生やメンバー、相手は他のメンバーのことを指しています。
また、ダイアログと近い言葉に会話やディスカッションがありますが、これらは微妙にニュアンスが異なります。
会話は、自由な雰囲気の中で行われ、おしゃべりや情報交換を楽しむものですが、ダイアログは課題や問題点などに向き合い、しっかり話し合ったり、理解し合ったりといった特徴があります。
ディスカッションについては、会話やダイアログのような自由な雰囲気というよりかは、緊張感のある雰囲気の中で行われます。
意味 | |
会話 | 自由な雰囲気でおしゃべりや情報交換を楽しむもの |
ディスカッション | 緊張感のある雰囲気で結論を出すための意見交換を行うもの |
ダイアログ | 課題や問題点などに向き合い、しっかり話し合ったり理解し合ったりするもの |
ダイアログを導入するメリット
クリニックのチームビルディングでダイアログを導入するメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
・対話を通してメンバー間の相互理解を促進できる
・経営に活かせるアイディアが出る
・リーダーを育成できる
ダイアログを導入すれば、対話を通し、メンバー間の相互理解を促進できるため、チームビルディングにおける統一性は強化されます。
また、ダイアログを通してメンバー同士、院長先生とメンバーのコミュニケーションが活発になれば、それぞれが発言しやすい環境がつくられ、アイディアも出やすくなります。
ちなみに、クリニックのチームビルディングには、院長先生以外のリーダー的存在も必要ですが、こちらの仕組みを利用すれば、リーダーの選任や育成にも役立ちます。
なぜなら、院長先生は各メンバーとのダイアログにより、性格やスキルなどの情報を得て、リーダーとしての資質を見抜ける可能性があるからです。
ダイアログ導入のポイント
チームビルディングでダイアログを導入する際には、以下のポイントを抑えるべきです。
・ファシリテーターを設置する
・相手の立場で話を聞く
・アイスブレイクを導入する
ダイアログに慣れていない人同士で集まると、最後まで傾聴せずに反論してしまう可能性があるため、円滑に進行するためにも、進行役であるファシリテーターを設置すべきです。
そして、ダイアログの当事者は、相手の意見を否定したり、自身の意見を押し通そうとしたりするのではなく、相手の立場に立って共感的に理解を得る努力が必要です。
特に、上司のメンバーがその部下を見下すような状況で行ってはいけません。
また、ダイアログはあくまで対話であるため、緊張感のある雰囲気になりすぎないように、自己紹介や簡単なゲームなど、適宜緊張をほぐすアイスブレイクの導入が求められます。
まとめ
ここまで、チームビルディングにおけるダイアログ導入のメリットやその他のポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
院長先生は、闇雲にメンバー同士の交流を深めるだけでなく、効率的に時間を使い、着実に統一性や個々のスキルをアップさせていくべきです。
もし、院内の取り組みだけでは物足りないというのであれば、3up Projectなどアウトソーシングの活用もおすすめです。