チームビルディングを正しく進めていくにあたっては、メンバーがのびのびと業務を行える環境を整える必要があります。
逆にメンバーが委縮すると、生産性が低下したり、離職者が相次いだりといったことにつながります。
今回は、チームビルディングのメンバーが委縮する原因について解説します。
チームビルディングのメンバーが委縮する原因4選

クリニックのチームビルディングを統率する院長先生は、メンバーが委縮する以下の原因について把握しておきましょう。
・上司との関係性
・失敗を許容しない風土
・過度なノルマ
・評価や待遇への不満
各項目について詳しく説明します。
上司との関係性
院長先生をはじめとする上司との関係性が良くない場合、メンバーが委縮してしまい、チームビルディングがうまく機能しなくなります。
例えば上司が威圧的な態度を取ったり、部下に対して過度に叱責していたりすると、メンバーは委縮してパフォーマンスを最大限に引き出せません。
いわゆるパワーハラスメントです。
チームビルディングは、メンバー一人ひとりの能力を最大限に発揮できるチームづくりが基本であるため、この時点で本来の定義からは外れています。
また威圧的な態度や過度な叱責は、実際その被害に遭ったメンバーだけでなく、それを目撃したメンバーのモチベーションにも悪影響を及ぼします。
そのため、院長先生をはじめとする上司は部下を尊重し、コミュニケーションを円滑にしたり、意見に耳を傾けたりする必要があります。
失敗を許容しない風土

失敗を許容しない風土も、クリニックのチームビルディングにおいてはメンバーの委縮につながります。
メンバーの中には、ローパフォーマーといういわゆるあまり仕事ができない人物がいることもあります。
しかし、全力で行った場合の失敗については、ある程度許容する組織風土をつくらなければいけません。
「一度でもミスをすると怒られる」「他の部署に異動させられる」という恐怖を抱えながら業務を行うと、メンバーの委縮やミスの多発につながる可能性があります。
もちろん、すべての失敗を許容しなければいけないわけではありません。
何度も説明しても同じミスをするようなメンバーに対しては、ある程度叱責し、成長を促す必要があります。
このとき大事なのは、叱責の仕方です。
望ましいのは、個別でミスをしたメンバーを呼び出し、優しく丁寧な口調で叱責もしくは指導することです。
過度なノルマ
クリニックのチームビルディングでは、各メンバーに対し過度なノルマを与えることも控えましょう。
明らかに達成が難しいノルマや過度なプレッシャーは、メンバーのストレスやモチベーションの低下を招き、委縮につながる可能性があります。
もちろんある程度のノルマ設定は大切ですが、なるべく各メンバーが得意なジャンルで、なおかつ達成の見込みがある業務プランを設計すべきです。
評価や待遇への不満

チームビルディングでは、各メンバーの能力や成果に見合った評価や待遇を心掛けなければいけません。
かなりの成果を上げたにもかかわらず、給与などの評価に一切反映されていない場合、メンバーは委縮することが考えられます。
なぜなら、「この頑張りを継続しなければ給料が下がる」「評価が下がる」と考えるからです。
またあまり成果を挙げられなかったメンバーは、より自身の立場に焦りを感じるようになり、委縮してうまく能力を発揮できなくなります。
まとめ
院長先生には、チームビルディングのメンバーをまとめ上げることだけでなく、大事に扱うという義務もあります。
そのため、委縮するような言葉を投げかけたり、委縮する環境をつくったりすることは避けなければいけません。
どうしてもメンバーの能力が低く、ミスが多発してしまうというのであれば、過度に叱責せず3up Projectを受講させることをおすすめします。