メンバーへのフィードバックで採用すべきシットサンドイッチとは?

チームビルディング

クリニックのチームビルディングでは、さまざまな世代のメンバーが日々業務に取り組んでいます。

またこれらのメンバーの中には、いわゆるZ世代と呼ばれる若い世代が含まれることもあります。

今回は、主に若い世代のメンバーへのフィードバックで採用すべき、シットサンドイッチについて解説します。

シットサンドイッチの概要

シットサンドイッチは、アメリカで古くから用いられているフィードバックの手法です。

具体的には、いきなり叱ることはせず、誉め言葉で前後を挟みながら叱るという方法です。
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誉め言葉で叱る言葉をサンドイッチにすることが名前の由来です。

シットは本来あまり上品な意味の言葉ではないですが、ここでいうシットは文脈上“苦言”と捉えるのが適切です。

シットサンドイッチのメリット

主にZ世代のメンバーを対象にシットサンドイッチを実行することにより、クリニックのチームビルディングには以下のようなメリットが生まれます。

・フィードバックを受け入れてもらいやすい
・メンバーのモチベーションを維持できる
・フィードバックのバランスが取れる

シットサンドイッチは、ネガティブなフィードバックの前後に誉め言葉を付け加えるため、メンバーは防御的な反応を和らげ、意見を受け入れてくれやすくなります。

またポジティブなコメントで始め、ポジティブなコメントで終わるため、メンバーのモチベーションを維持することにもつながります。

さらにシットサンドイッチは、フィードバックが一方的な批判に終わらないようにするための方法でもあります。

バランスの取れたフィードバックを行うことで、メンバーが成長しやすい環境を構築できます。

シットサンドイッチの具体例

院長先生からメンバーの一人にフィードバックを行う際、シットサンドイッチを採り入れると以下のような伝え方になります。

 例文
褒める①「〇〇さん、いつも文書作成ありがとう。 でも今回聞いてほしいことがある」
指摘する「〇〇さんの文書は誤字・脱字が多いから、もう少しセルフチェックをしてほしい」
褒める②「でも○○さんは納期を守って仕事をこなしてくれるから、うちにはなくてはならない存在だと思っている」

このような伝え方をされたメンバーは、決して悪い気分にはならないことが想像できます。

院長先生からのフィードバックを素直に受け止め、自身の行動を見直さなければという気持ちになるはずです。

シットサンドイッチの注意点

シットサンドイッチは、過度に型通りになってしまう傾向にあります。

そのため、誉め言葉は常に違う言葉にし、メンバーには型にはまった一方的な判断だと感じさせないことが大切です。

またシットサンドイッチは、何回も行うことで信憑性を失うリスクがあります。

つまり「褒められたということは、次は叱られるのか」という風に、メンバーに気付かれてしまうということです。

特にZ世代は、叱られることに対して敏感になっているケースが多いです。

そのため、フィードバックによる精神的なダメージを減らすためにも、院長先生は日頃からメンバーをよく観察し、褒める癖をつけておきましょう。

ただ単に褒められることについて、嫌な気持ちになるメンバーはほとんどいません。

このように日頃からメンバーを言葉で評価することにより、Z世代などの若い世代でもシットサンドイッチの内容をより受け入れやすくなります。

まとめ

院長先生は教育やチームビルディングの目的達成のため、ときにはメンバーを叱らなければいけない場面も出てきます。

しかし頭ごなしに叱っているようでは、フィードバックがうまく伝わりませんし、今後のコミュニケーションも取りづらくなってしまいます。

そのため、シットサンドイッチを採り入れることは大切です。

また外部の力を借りて教育を行いたい場合は、3up Projectが便利です。

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