クリニックのみならず、日本中の企業やその中のチームビルディングでは、ハラスメントが横行しています。
中でも近年問題視されているのが、テクノロジーハラスメントです。
今回は、チームビルディングにおけるテクノロジーハラスメントの概要や原因、デメリットなどを解説します。
テクノロジーハラスメントとは?
クリニックのチームビルディングで起こり得るテクノロジーハラスメント(テクハラ)とは、IT機器を使用する際に起こり得るハラスメントです。
具体的にはパソコンやスマートフォンなど、ハイテクノロジー技術に詳しい人物やITスキルの高い人物が、そうでない人物に対していじめや嫌がらせを行うことです。
例えば、わざと専門用語を使って指示を出し、相手を困惑させるなどの行為が該当します。
ITの進歩により、多くの企業や組織でテクノロジーハラスメントが行われるようになりました。
テクノロジーハラスメントが発生する原因
チームビルディングにおいてテクノロジーハラスメントが発生する原因としては、主に以下のことが挙げられます。
・ITリテラシーに差がある
・“できて当然”という思い込み
・ITリテラシーを身につけない方への不満
メンバー間でITリテラシーに差がある場合、テクノロジーハラスメントは起こりやすくなります。
中でもデジタル機器を理解し、使いこなす能力であるコンピューターリテラシーに差があるとき、テクノロジーハラスメントのリスクは高まります。
また加害者に「これくらいはできて当然だ」という思い込みがあることも、テクノロジーハラスメントの原因の一つです。
さらにITスキルが低いメンバーに対し、「この人はやる気がない」と勝手に決めつけ、不満をぶつけたり誹謗中傷したりすることもあります。
テクノロジーハラスメントのデメリット
チームビルディングでテクノロジーハラスメントが発生すると、以下のようなデメリットが生まれます。
・被害者の大きなストレスになる
・デジタルスキル取得の妨げになる
・災害認定や損害賠償請求トラブルにつながる
テクノロジーハラスメントは、被害者のITへの苦手意識をさらに助長する結果につながります。
またモチベーションも低下し、克服しようという気持ちになりづらいため、チームビルディング全体の業務にも影響が及びます。
さらに上司によるテクノロジーハラスメントはパワーハラスメントでもあるため、労災認定や損害賠償請求のトラブルにも発展しかねません。
逆テクハラにも注意が必要
チームビルディングでは、テクノロジーハラスメントの逆である逆テクハラが見られることもあります。
逆テクハラは、ITが苦手な方がITを得意とする方に行う嫌がらせです。
例えば、ITの知識が乏しい上司が、パソコンやスマートフォンの設定をすべて部下に任せるといった行動です。
他にもデジタルツールを使用した業務を容認せず、アナログな手法でしか業務を行わせないといったことも、逆テクハラの事例です。
また逆テクハラは、通常のテクノロジーハラスメントと同様、メンバー間のITリテラシーの差が原因で起こります。
さらにメンバーの多くがIT知識やスキルを必要と思っていない、自身の知らないものは使いたくないと思っているケースが多いです。
ちなみに、逆テクハラが横行しているチームビルディングの現場では、セキュリティ担当者などチームにとって重要なメンバーの離職が起こる可能性も高まります。
まとめ
チームビルディングのメンバーは、経験もスキルも違えば、当然得意不得意も異なります。
IT分野に関しても、得意な従業員と苦手な従業員がいるのは当然ですが、テクノロジーハラスメントだけは防止しなければいけません。
もしすべてのメンバーにバランス良くスキルを身につけてもらいたいのであれば、3up Projectなどアウトソーシングのサービスを活用しましょう。