チームビルディングのメンバーにおけるバーンアウトを防ぐには?

チームビルディング

クリニックのチームビルディングでは、いかにメンバーの能力が発揮できるかが鍵になってきます。

しかし場合によっては、特定のメンバーが能力を発揮できず、チームビルディング全体に支障が出ることもあります。

今回は、チームビルディングのメンバーにおけるバーンアウトの概要や対策などについて解説します。

バーンアウトの概要

バーンアウトとは、長期間にわたるストレスや過度な労働により、精神的・身体的に極度の疲労状態に陥ることをいいます。

火が燃え尽きてしまう様子に例えた言葉であり、日本語では燃え尽き症候群とも呼ばれます。

チームビルディングでは、メンバー全員で最初に設定した目標に向かっていく必要がありますが、労働環境を整えていないとこういった事態が起こり得ます。

バーンアウトの症状

バーンアウトに陥ってしまったメンバーは、主に以下のような症状を引き起こします。

・情緒的消耗感
・脱人格化
・個人的達成感の低下

情緒的消耗感は、業務への力を尽くした結果、疲れ果ててしまった状態です。

誠心誠意業務をまっとうしたにもかかわらず、その努力に応じた成果が得られなかった場合、このような症状に陥ります。

また精神的に参ってしまうことにより、顧客や同僚に対し思いやりのない行動を取ってしまうこともあります。

こちらは脱人格化と呼ばれるものです。

さらに著しい疲労により、同僚とのコミュニケーションの齟齬が起き、業務の質や達成感、やりがいが低下することも考えられます。

バーンアウトによるチームビルディングへの影響

メンバーがバーンアウトに陥ると、チームビルディング全体にも大きな影響が出ます。

具体的にはモチベーションの低下により生産性が低下することはもちろん、メンバーによっては遅刻や欠勤が増えるなど、勤怠に影響を及ぼすこともあります。

また疲労感から休職や離職などの行動に結びついてしまうこともあるため、注意が必要です。

特に業務に対して手を抜かず、丁寧に周囲とコミュニケーションを取っているメンバーほど、情緒的な消耗をしてしまうことが懸念されます。

バーンアウトを起こさないための対策

クリニックのチームビルディングでバーンアウトを起こさないためには、以下のような対策が求められます。

・労働環境の整備
・ストレスチェックの活用
・メンタルヘルス研修の実施

バーンアウトを防ぐには、まず現行の労働環境を改善・整備することが求められます。

具体的には労働時間の目標値を定め、恒常的な残業を削減することで、過酷な労働を回避できます。

これに加え、有給休暇やリフレッシュ休暇などが計画的に取れるようにすることも大切です。

またメンバーのストレス状態を判断するために、一定の基準に基づいたストレスチェックを実施することも重要です。

バーンアウトの初期症状は院長先生でも気付きにくいため、メンタルヘルス不調の兆候を早期に発見することを意識しなければいけません。

ちなみにメンバーのバーンアウトに関する知識は、メンタルヘルス研修を実施することである程度身に付きます。

こちらの研修では、ストレスの兆候と対応の仕方からバーンアウトの症状や要因、ストレスコントロールのスキルや思考法などを幅広く学ぶことが可能です。

さらにバーンアウト以外にも、うつ病などの心の病の症状や克服方法について学ぶ機会を設けることで、チームビルディング全体のメンタルヘルス対策の水準が上がります。

まとめ

クリニックのチームビルディングにおける指揮を執るのは院長先生ですが、実際に業務の大半をこなすのはその他のメンバーです。

そのため、バーンアウトのようなメンバーにおける明らかな不調は回避しなければいけません。

また各メンバーの能力が不十分であり、それが長時間労働や生産性の低さなどにつながっている場合、3up Projectの受講なども考える必要があります。

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