クリニックのチームビルディングは、そのほとんどが若い世代で構成されることもあります。
近年はZ世代と呼ばれる若い世代が社会に進出し始めていますが、数年後にはα世代が社会に出ることになります。
今回は、チームビルディングにおけるα世代のメンバーへの対応方法について予習します。
α世代の概要
α(アルファ)世代は、2010年以降に生まれた世代です。
デジタル技術が進化し、インターネットやスマートデバイスが日常生活に深く浸透している環境で育った最初の世代であり、数年後には成人を迎えます。
Z世代は、インターネットと携帯電話が普及し始めた時期に育ちましたが、α世代はさらに進んだデジタル環境で育っています。
こちらの違いにより、α世代はより高度なデジタルスキルを自然に身につけています。
α世代の特徴
α世代は、デジタルネイティブであること以外にも以下のような特徴を持っています。
・オンライン上のコミュニケーションに抵抗がない
・タイムパフォーマンスを重視する
・ものよりも経験や興味を重視する
・多様性を重視する
α世代は、新型コロナウイルスの影響を小学生くらいの時期に受けています。
そのため、オンラインコミュニケーションには抵抗がありません。
またかけた時間に対する効果であるタイムパフォーマンスを重視したり、オンラインやデジタル技術の普及により、ものよりも経験や興味を重視したりする世代でもあります。
さらにインターネットを通じて世界中のあらゆる国の人とコミュニケーションを取ることができる環境に置かれていたため、多様性を重視する傾向にあります。
α世代を見据えたメンバー育成のポイント
α世代がチームビルディングのメンバーになる頃には、Z世代が上司もしくは管理職になる可能性があります。
そのためクリニックでは、以下のようなα世代を見据えた人材育成が必要です。
・過去の成功体験に固執しない
・クリニックの育成感を継承しつつ、環境に合わせて変える
・個性や強みを尊重する
過去の成功事例がZ世代の理解を得られるかどうかわからないため、チームビルディングではなるべくそれぞれのメンバーに応じ、異なる育成方法を実施する必要があります。
また個性や強みを尊重することも、Z世代とα世代のマッチングを高め、チームビルディングが良い方向に向かっていくことにつながります。
α世代を迎える前に取り組むべきこと
クリニックのチームビルディングではα世代を迎える前に、以下のことは取り組んでおきたいところです。
・柔軟な働き方ができるようにする
・デジタル化を進める
・成長できる環境を整える
α世代は、仕事と家庭を両立させようとするワークライフバランスを重視する傾向が強いです。
そのため、チームビルディングでは柔軟な働き方ができるよう、環境を整備しておかなければいけません。
新型コロナウイルスによるパンデミックを経験していることから、テレワークなどのニーズも高いです。
またα世代はデジタルデバイスを使い慣れている上に、タイムパフォーマンスを重視します。
あまりにアナログで非効率な業務の仕組みは受け入れてもらえない可能性があるため、注意しましょう。
さらに、α世代はZ世代よりも「成果を出したい」という重いが強いとも言われています。
このことから、自身の業務が利益につながっていることや、自身の成長を感じられるような環境や制度を整えるべきだと言えます。
まとめ
クリニックのチームビルディングにα世代のメンバーが参加するのは、まだもう少し先の話です。
しかし、α世代の評価を得るための環境づくりは、短期間で簡単に構築できるものではありません。
そのため、導入できる部分は適宜導入してくことが望ましいです。
またα世代を見据えた環境づくりのため、各メンバーのスキルを高める必要がある場合は、3up Projectを活用すべきです。