クリニックのチームビルディングは、スキルや経験、経歴などが異なる複数のメンバーで構成されます。
そのため、時にはメンバー同士の意見や考え方が異なり、スムーズに業務が進まないことも考えられます。
今回はそのような場面で必要となる、メンバーのネゴシエーションスキルの高め方を中心に解説します。
ネゴシエーションスキルの概要
そもそもネゴシエーションは、利害関係が異なる相手とコミュニケーションを通じ、何らかの合意を取ること全般を指します。
相手が一定の納得感を持った上で、自身にとって満足できる問題解決に向いて動いてもらうためには、こちらのネゴシエーションスキルが求められます。
クリニックの営業担当者だけでなく、すべてのメンバーに必要なスキルだといえます。
ネゴシエーションスキルが用いられる場面
クリニックのチームビルディングでメンバーのネゴシエーションスキルが用いられるのは、主にメンバー間です。
メンバー間では意見調整や、上司と部下の間で行われる目標設定など、双方の主張を巡って交渉が行われます。
このときネゴシエーションスキルが身についていれば、スムーズに業務が進みますし、メンバー間の関係性も良くなることが期待できます。
ネゴシエーションにおける誤解
前述の通り、ネゴシエーションは対立ではなく、相手と協力して納得できる着地点を見つけるための話し合いです。
しかし、“相手に正論を突き付けて説き伏せ、自身が有利になるような条件を飲ませる”というイメージを持たれがちです。
こういった考えは正しくありません。
ネゴシエーションを誤解したまま一方的にメンバーが意見を押し付けていると、相手と良好な関係を構築できないどころか、トラブルに発展するリスクも高くなります。
そのため、院長先生は各メンバーに正しいネゴシエーションスキルを身につけさせる必要があります。
メンバーのネゴシエーションスキルを高めるには?
チームビルディングのメンバーのネゴシエーションスキルを高めるには、メンバーに対し以下の行動を心掛けるように指導しなければいけません。
・相手の話を傾聴する
・相手の潜在ニーズを汲み取る
・妥協点を見出す
ネゴシエーションにおける関係構築で必要なのは、まず相手の話をしっかり聞くことです。
このとき大切なのが、話を否定しないこと、敬意を持って接することです。
これらのスキルが各メンバーにあれば、メンバー間でのネゴシエーションは正しく行われやすくなります。
また自身の間違いは素早く認めて謝罪することで、相手は「自身が優位に立っている」と錯覚し、心を開いてくれる傾向にあります。
さらに心を開いてもらった後は、相手の潜在ニーズを汲み取るために、何度もやり取りを重ねることが重要です。
ちなみに、ネゴシエーションにおいて最終的に必要となるのは、妥協点を見出すスキルです。
相手との交渉がまとまるラインを見抜き、提案することも、メンバー間での意見交換においては大事なことです。
ネゴシエーションにおける最悪のケースは、一方のメンバーにとって許容できない条件で合意してしまうことです。
一度合意してしまうと覆すことは難しく、長期にわたって不利な立場になることもあります。
こちらはメンバー間だけでなく、クリニックの営業担当者と取引先におけるネゴシエーションでも起こり得ることです。
まとめ
ネゴシエーションスキルは、クリニックのチームビルディングが目標を達成するまでの間、常に必要となるスキルです。
そのため、院長先生はメンバーの正しいスキルを育み、自身も同じようにネゴシエーションスキルを発揮しなければいけません。
もしメンバーの総合的な能力に不安があり、自院だけではネゴシエーションスキルが身に付かないと判断されるのであれば、3up Projectの活用をおすすめします。