クリニックのチームビルディングを機能させるためには、各メンバーのモチベーションや団結力を高めなければいけません。
しかし労働環境が整っていない場合、モチベーションを維持するのは難しいため、クリニックはホワイト企業化を目指す必要があります。
今回は、クリニックをホワイト企業化する方法を解説します。
ホワイト企業の定義
ホワイト企業は、労働環境や福利厚生が充実していて、各メンバーが安心して業務に集中できる企業です。
元々、過酷な労働環境や悪質な企業文化を持つ企業がブラック企業と呼ばれていたのに対し、その対義語としてホワイト企業という言葉が誕生しました。
チームビルディングのメンバーだけでなく、特に若い世代の求職者にとっても、ホワイト企業は魅力的な職場と見なされます。
つまりクリニックのホワイト企業化は、離職率の低下だけでなく、今後入社する新入社員の増加にもつながるということです。
クリニックをホワイト企業化するためのポイント
以下のポイントを押さえることにより、クリニックは世間的に認知されているホワイト企業のイメージに限りなく近づきます。
・残業時間を減らす
・賞与を支給する
・研修を充実させる
・評価制度を確立する
・ワークライフバランスを重視した取り組みを実施する
各項目について詳しく説明します。
残業時間を減らす
チームビルディング全体における体制を見直し、できる限り残業時間を減らすことで、クリニックのホワイト企業化につながります。
具体的には、適切に業務を振り分け、就業規則で定められた時間に業務が完了するようにします。
ここで注意したいのは、残業がゼロになれば良いというわけではないということです。
例えばクリニックでの残業がなかったとしても、実際には自宅に持ち帰らないと業務が終わらないというのであれば意味がありません。
賞与を支給する
賞与は法律で支給が定められているわけではありません。
そのため、支給すれば大幅にホワイト企業化が進むと言って良いでしょう。
ただし、単純に賞与の回数を増やせば良いというわけではありません。
どちらかというと評価されるのは金額であり、メンバーの平均年収などを考慮して適切な金額を設定しましょう。
研修を充実させる
クリニックのチームビルディングでは、メンバーがこれまで経験したことのないような業務を担当するケースもあります。
このとき、研修を充実させていれば、不平不満を減らしつつメンバーの成長を促すことができます。
もちろん、研修制度は新入社員にとっても印象の良いものです。
新入社員は、入社してすぐに業務の大半を任せられる心配が少なくなるからです。
評価制度を確立する
上手にメンバーのモチベーションをアップさせるホワイト企業となるには、業務の成果を適切に評価できる制度を確立しなければいけません。
評価受けたメンバーにはクリニックに対する信頼が生まれ、離職率も低下しやすくなります。
またここでいう“適切に評価できる制度”とは、明確かつ公正な評価制度のことを指しています。
評価制度があったとしても、いつも決まった人物ばかり評価され、その他のメンバーは頑張っていても報われないようでは無意味です。
また、院長先生以外にもメンバーを評価できる人物が必要です。
ワークライフバランスを重視した取り組みを実施する
仕事と私生活のバランスを重視した取り組みは、近年多くの方に支持されていて、ホワイト企業化においては必須項目と言えます。
例えばフレックスタイム制度や短時間勤務制度、在宅勤務制度などの取り組みが挙げられます。
また有給休暇や育児・介護休暇も取りやすさも、ワークライフバランスを重視した取り組みと密接に関係しています。
まとめ
クリニックをホワイト企業化するといっても、いきなりすべての項目に着手するのは難しいでしょう。
それでも少しずつ体制を改善していくことによって、メンバーの固定や生産性向上、業績アップやホワイト企業化に向けた取り組みの促進という好循環が生まれます。
またメンバーの教育については、院内だけでなく3up Projectなどのサービスを利用することにより、効率化が図れます。