クリニックでチームビルディングを構成する場合、必然的に院長先生は全体をマネジメントする立場になります。
またマネジメントには、当然メンバーの評価を行うことも含まれていて、このとき導入したい方法にヒューマンアセスメントがあります。
今回はヒューマンアセスメントの概要や手法、メリットなどについて解説します。
ヒューマンアセスメントの概要
ヒューマンアセスメントは、人材アセスメントとも呼ばれるもので、メンバーに対する評価や査定を意味します。
具体的には評価するだけでなく、客観的に能力を分析し、人材育成や人材開発に役立てるところまでがセットです。
またヒューマンアセスメントには、院長先生や管理職のメンバーではなく、第三者が評価を行うという特徴があります。
ヒューマンアセスメントの主な手法
チームビルディングでヒューマンアセスメントを導入する場合、まずは評価項目を選定し、その後利用するアセスメントツールを決定します。
また実際に用いられる手法としては、主に以下の5つがあります。
・適性検査
・インバスケット
・ロールプレイング
・グループ討議
・360度評価
適性検査は、評価するメンバーの行動特性や個性、クリニックとの適正をはかる検査です。
インバスケットは、業務上起こり得る状況に対し、的確に処理できるかどうかをはかるシミュレーション演習です。
近いものがロールプレイングで、こちらは一定の状況下や職場に近い疑似場面を想定し、個人の対応力や問題解決能力をチェックするものです。
またグループ討議は、グループでの話し合いにおける立ち振る舞いやコミュニケーション能力、リーダーシップなどをはかるために実施されます。
360度評価は、一人のメンバーに対し、さまざまなポジションの人間から評価する評価手法です。
ヒューマンアセスメントのメリット
チームビルディングでヒューマンアセスメントを導入すれば、第三者からの客観的な評価が可能になります。
私情が一切反映されていないため、評価されるメンバーにとっても納得が得られやすい手法です。
またヒューマンアセスメントを実施することで、対象となるメンバーの新たな強みやスキルの発見にもつながります。
このような強みやスキルの発見は、クリニックにとっても大きな武器になりますし、優秀な人材を埋もれさせない対策としても有効です。
さらにヒューマンアセスメントにより、チームビルディングのメンバーを適材適所に配置しやすくなります。
管理職や人事部の固定観念、先入観でメンバーを配置していると、メンバーの適正と業務内容にギャップが生じ、本来の実力を発揮できない可能性があります。
ヒューマンアセスメントを導入すれば、クリニックにとって大切な経営資源であるメンバーの現状を把握し、能力を存分に発揮できる適切な場所への配置が可能です。
ヒューマンアセスメントを導入する際の注意点
ヒューマンアセスメントを導入する際は、必ず導入目的を明確にしておかなければいけません。
例えば「メンバーの課題解決能力を強化したい」「各メンバーのリーダーシップを測定したい」といった目的です。
またヒューマンアセスメントは、一度実施したら終了というわけではなく、定期的に行うことが大切です。
なぜなら、継続することで前回の結果との比較ができるからです。
こちらの比較により、成績と評価の乖離が著しい場合などは、方式や評価項目を変更することも可能です。
まとめ
院長先生は確かにチームビルディングにおけるマネジメントを行う立場ですが、関連する業務をすべて自身の力で行う必要はありません。
ヒューマンアセスメントのように、外部ツールやアウトソーシングサービスなどを利用することで、負担を減らしつつ効率的なマネジメントが可能になります。
3up Projectも、医療現場の人材育成を目指すアウトソーシングサービスであるため、ぜひ利用してください。