チームビルディングで意識したいトータルリワードとは?

チームビルディング

院長先生は、クリニックのチームビルディングを構成するメンバーに対し、高い技術と能力を要求します。

また求めるばかりでなく、その対価として適切な報酬を与えることも大切です。

今回は報酬を与える際、院長先生が意識したいトータルリワードについて解説します。

トータルリワードの概要

トータルリワードは、メンバーに対する報酬(リワード)を総合的な動機付けの仕組みと捉える考え方です。

金銭的報酬、非金銭的報酬をバランス良く包括した報酬マネジメント体系を確立することで、チームビルディングに良い影響をもたらします。

ここでいう金銭的報酬とは、名前の通りメンバーに直接支払われる金銭のことを指しています。

具体的には基本給、賞与、手当の3つが該当します。

一方非金銭的報酬とは、金銭を伴わない報酬のことをいいます。

例えば業務のやりがい、成長できる環境、ワークライフバランスなどが挙げられます。

これら2つの報酬を満遍なくメンバーに提供するのが、トータルリワードの基本的な考え方です。

チームビルディングでトータルリワードを意識することのメリット

クリニックのチームビルディングでトータルリワードを意識することにより、以下のようなメリットが生まれます。

・メンバーのエンゲージメント向上
・離職率の低下
・業績の向上

メンバーのエンゲージメントとは、「クリニックに貢献したい」という自発的な意欲のことをいいます。

適切な金銭的報酬は、もちろんエンゲージメント向上につながります。

さらに業務で得られる充実感や達成感、賞賛や評価などの非金銭的報酬も、エンゲージメント向上に寄与する大きな要素です。

またトータルリワードを意識することで、メンバーのモチベーションが高まると、当然退職や転職をせずに働き続けてくれる可能性は高まります。

優秀な人材が増えれば増えるほどチームの力が底上げされ、さらに良い人材の育成にもつながります。

さらにトータルリワードの恩恵を受けたメンバーは、献身的かつ自主的に業務に取り組むようになるため、パフォーマンスが向上します。

すべてのメンバーにこのような変化が見られるようになれば、当然クリニックの業績はアップします。

チームビルディングのトータルリワードにおける注意点

院長先生がトータルリワードを意識する際には、以下の点に注意しなければいけません。

・メンバーに合わせた配慮が必要になる
・報酬のタイミングを早くする

価値を感じる報酬の金額や種類については、各メンバーによって微妙に異なります。

そのため、院長先生はメンバーに合わせた配慮が必要になります。

特に非金銭的報酬の多くは、定量化しにくいため制度設計が難しいです。

適切な非金銭的報酬を与えるには、各メンバーとの対話などにより、性格や傾向などを掴んでおかなければいけません。

またトータルリワードの考え方に基づく報酬は、できるだけ早く与えることが求められます。

なぜなら、報酬に感じる価値は時間の経過とともに薄れていくからです。

例えば、チームビルディングにおける成果に対し、メンバーに賞与を与えるとします。

このとき成果が出た月もしくは翌月など、スピーディーな金銭的報酬を心掛けなければ、賞与の価値は大幅に薄れてしまいます。

無理に大きな報酬を用意する必要はないため、とにかくチームビルディングにおいて望ましい行動とセットで報酬を与えることを意識しましょう。

まとめ

金銭的報酬と非金銭的報酬の2つが揃って初めて、チームビルディングのメンバーは満足し、クリニックにとってのプラスの効果も働きます。

そのため、残業ゼロでも金銭的報酬が少なかったり、給与や賞与の金額が高くても労働環境が劣悪だったりすると意味がありません。

またクリニックは3up Projectを活用し、メンバーの能力を高め、さらにクリニックの業績をアップさせることが求められます。

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