従業員のスキルアップを促すために必要なこととは？

従業員のスキルアップは、クリニックにおける生産性の向上、患者様からの評価アップ、ひいては採用ブランディングにもつながります。

では、スキルアップを促すために、クリニック側にはどのようなことが求められるのでしょうか？

具体的な施策について解説しますので、ぜひご覧ください。

スキルアップとキャリアアップの違い

スキルアップとキャリアアップを混同している方は多いですが、実際はまったく意味の異なる言葉です。

具体的には、以下のような違いがあります。

スキルアップ	能力、技能など、仕事に対する能力を向上させる行動
キャリアアップ	上位役職へのステップアップや高収入を目指すための行動

クリニックが従業員のスキルアップを促すということは、仕事で発揮できる能力を伸ばせるよう、サポートすることを指しています。

各従業員のスキルアップを促すために、クリニックは以下のような取り組みを行う必要があります。

・スキルの見える化をする
・スキルアップ後のメリットを明示する
・目標管理制度と人事考課を連動させる
・必要な研修を実施する

クリニックが各従業員のスキルアップを促すためには、まず現時点でのスキルを見える化し、把握しなければいけません。

現状のスキルは、当然従業員によって個人差があります。

そのため、それぞれの現状を把握していないと、目標と現状にどれくらいの差があるかを明確にできません。

すべての従業員がスキルアップに前向きであれば良いですが、そのようなケースは稀です。

クリニックの中には、あまり向上心がない従業員が1人くらいは存在するものです。

よって、クリニックはすべての従業員におけるスキルアップを促すため、スキルアップ後のメリットを明示しましょう。

例えば、クリニックの経営状況が良くなることに伴う給与アップなどは、従業員にとって非常にわかりやすいメリットだと言えます。

先ほど、スキルアップ後のメリットを明示することは、従業員のスキルアップを促すために必要なことだと解説しました。

また、このときメリットとして給与アップを明示するのであれば、クリニックは目標管理制度と人事考課を連動させることを考えましょう。

例えば、目標管理制度において、従業員がある程度のレベルに達したときに、給与や報酬のランクが上がるといった仕組みであれば、従業員から不満が出る心配も少なくなります。

各従業員における現状や目標、報酬の仕組みなどを構築できたら、クリニックは必要な研修を実施します。

こうすることで、従業員のモチベーションを保ちつつ、スキルアップを促すことができます。

前述したことを実践すれば、従業員のスキルアップをサポートすることができますが、逆に雑務ばかり押し付けていると、スキルアップを妨げてしまいます。

また、このような行動は、従業員のモチベーションを下げたり、クリニックの離職率を上昇させてしまったりすることにもつながるため、控えなければいけません。

特に、医療業界での経験が乏しかったり、あまりスキルが高くなかったりする従業員に対しては、雑務ばかり任せてしまいがちになるため、注意しなければいけません。

クリニックは常に従業員のスキルアップを促し、高い生産性やサービス・接遇の質を維持しなければいけません。

もし、従業員の育成方法がわからなかったり、モチベーションが低かったりするのであれば、一度3up Projectを導入してみましょう。

クリニックなどの医療機関に特化した接遇・ホスピタリティ研修により、優秀な人材の育成、経営状況の改善や向上が期待できます。