どれだけモチベーションが高い従業員であっても、仕事量が多すぎるとストレスが溜まり、退職する可能性が高くなってしまいます。
よって、クリニックの院長先生や教育係の方は、なるべく不満が出ないよう、各従業員にうまく仕事を割り振らなければいけません。
今回はそのポイントについて、詳しく解説します。
各従業員にうまく仕事を割り振るためのポイント5選
バランスが良く、各従業員が納得できるような仕事量を割り振るためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
・1人が可能な仕事量を把握する
・現状の仕事量を把握する
・各従業員の適正を把握する
・各従業員の性格を把握する
・意図を伝える
1人が可能な仕事量を把握する
従業員の能力は1人1人異なるため、たとえ同じ仕事量であっても、感じる負担は変わってきます。
そのため、クリニックは仕事を割り振る前に、各従業員における可能な仕事量を把握しなければいけません。
「これくらいはできるだろう」という根拠のない予測で仕事を割り振ってしまうと、特定の従業員における負担のみが大きくなったり、不満が出てしまったりすることにつながります。
現状の仕事量を把握する
クリニックがうまく仕事を割り振るためには、各従業員が現状どれくらいの仕事を抱えているのかも把握しなければいけません。
例えば、すでに他の業務をフォローする余力が一切ない従業員は、少しでも仕事量を増やしてしまうと、限界に達してしまう可能性があります。
逆に、ある程度余力のある従業員には、しっかりとした量の仕事を割り振り、他の従業員とのバランスを整えなければいけません。
各従業員の適正を把握する
クリニックの従業員には、能力だけでなく適正の違いもあります。
例えば、コツコツと地道な作業を行うのが得意な従業員もいれば、アイデアを出すのが得意な従業員もいます。
このような得手不得手を考慮せず、仕事を割り振ってしまうと、思いがけず大きな負担を与えてしまうことにもなりかねません。
場合によっては、思うような結果が残せないストレスから、退職につながってしまうことも考えられます。
各従業員の性格を把握する
クリニックの従業員は、もちろんそれぞれ性格も異なります。
また、どのように仕事を振ればモチベーションを高めてくれるのかに関しては、その従業員の性格によって変わってきます。
性格に応じた仕事の割り振り方に関しては、主に以下の通りです。
性格 | 仕事の割り振り方 |
得意ジャンルを褒められることでやる気が出る | 「この前の資料の内容がとても良かったから、もう一度作成してほしい」という風に伝える |
人をサポートすることにやりがいを感じる | 「来週までに完成させなければいけない資料づくりを手伝ってほしい」という風に伝える |
叱られることで伸びる負けず嫌い | 「あまり内容が良くなかったから、今度は内容にこだわって資料を作ってほしい」という風に伝える |
意図を伝える
クリニックには、誰もが面倒に感じる仕事や、非常に難易度の高い仕事も少なからず存在します。
このような仕事について、どうしても従業員に割り振らなければいけない場合、院長先生や教育係の方は躊躇するかもしれませんが、意図をあわせて伝えることで、納得して受け入れてもらえる可能性があります。
例えば、なぜその仕事をその従業員に担当してほしいのか、その従業員にこなしてもらうことでどのようなメリットが生まれるのかについては、必ず伝えましょう。
まとめ
ここまで、クリニックの従業員に不満を抱かせず、うまく仕事を割り振る方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
上手に仕事を割り振ることができず、離職率が上がっていたり、従業員のモチベーションが下がっていたりするクリニックは、一度3up Projectを活用してみてください。
従業員にも患者様にも愛される、良い医院風土を作り上げることができます。