クリニックの患者様対応における間違った考え方や行動

接遇のこと

クリニックが評判を良くするための対策としては、医療技術の向上や最新設備の導入などが挙げられますが、なんといっても重要なのは、やはり患者様対応を良くすることです。

今回は、クリニックの患者様対応における間違った考え方、行動について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

クリニックの患者様対応における間違った考え方、行動3選

以下のような考え方を持っていたり、行動をしたりする従業員がいるクリニックは、評判を落とし、経営にも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

よって、思い当たる節がある院長先生は、必ず改善させなければいけません。

・パターナリズム
・共依存
・エイジズム

パターナリズム

パターナリズムとは、強い立場である者が弱い立場である者の意思に反し、弱い立場の者の利益になるという理由から、その行動に介入したり、干渉したりすることをいいます。

日本語では、“家父長主義”や“父権主義”と訳されます。

また、クリニック等の医療現場におけるものは“医療パターナリズム”とも呼ばれ、専門知識において圧倒的な格差がある医師や従業員と患者様の間では、このようなケースが見られやすいとされています。

わかりやすくいうと、医師や従業員が上からの態度をひけらかし、自身の思い通りにさせることを指しています。

例えば、患者様と症状などについて話す際、「知らないでしょう」「あなたの為にしてあげているのです」といった言葉遣いや態度を出してしまうことは、パターナリズムに該当します。

たとえ、本当に患者様のことを思っての発言や行動であったとしても、こちらが間違った考え方、行動であることは明確です。

共依存

共依存とは、他者や他者の問題へ依存するようなった状態であり、人から依存されることで存在価値を確かめることをいいます。

共依存傾向を持つ方は、クリニック等の対人援助職に就くことが多いとされていて、特に看護師は共依存的特徴が発揮されやすいです。

例えば、自己評価の低さを補うために、無意識に他者(患者様)への世話を焼くことで評価を求め、満足感を得ようとすることなどが該当します。

こちらは、結果的に患者様に対して献身的に対応しているように見えますが、目的はあくまでも自己の利益です。

そのため、決して適切な対応・支援とは言えません。

患者様への正しい対応や支援は、基本的に患者様にとっての利益だけを目的とする必要があります。

エイジズム

エイジズムとは、年齢による差別をいい、特に高齢の方に対する偏見と差別を指すことが多いです。

“レイシズム(民族差別)”と“セクシズム(性差別)”に次いで重い差別とされているもので、例えばクリニックにおいては、以下のような言動が該当します。

対応時の言動 ・おじいちゃん、おばあちゃんと呼び掛ける

・子ども相手のように話しかける(敬語を使わない) など

その他 ・強い口調で叱る など

上記のように、高齢の患者様だからといって、敬語を使用しなくても良い、赤子言葉を使っても良いと決めつけることは、典型的なエイジズムと言えます。

また、高齢の患者様に対し、過剰に世話をしすぎることにより、患者様の自主性が損なわれ、治療や回復の妨げになってしまうことも、エイジズムに該当します。

クリニックにおける従業員、特に看護師は、このような場合によっては言葉の暴力になり得る言動について、エイジズムとは認識していないことが多いため、注意しなければいけません。

まとめ

ここまで、クリニックの医師、従業員が患者様対応をする際の間違った考え方、行動を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

従業員のモチベーションが全体的に低く、患者様への対応もイマイチだというクリニックには、3up Projectの活用をおすすめします。

医療機関に特化した接遇・ホスピタリティ研修により、大幅なレベルアップが期待できます。

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