クリニックの従業員は、さまざまな場面で患者様と会話をすることになりますが、このときには必ず目を合わせなければいけません。
理由はもちろん、そうすることで大きなメリットが生まれるからです。
今回は、患者様との会話で目を合わせることの主なメリットと、実行する際のポイントなどについて解説したいと思います。
患者様との会話で目を合わせるメリットは?
患者様と話すとき、しっかり目を見ることによって、恐怖心をなくすことができ、なおかつ好感を持たれ、信頼関係を築きやすくなります。
細かいポイントについては後述しますが、話しながら数秒間しっかり目を合わせることで、従業員側が好意を持って接していることを強くアピールできます。
これにより、患者様の恐怖心も消え、人間関係をより円滑に築くことができるという仕組みです。
逆に、しっかり患者様の話を聞いていたとしても、目が合っていないと、両者の距離はなかなか縮まりません。
患者様との会話で目を合わせる際のポイント
患者様と目を合わせる際は、ただただ目を見続ければ良いというわけではありません。
ポイントとしては、大きく目を見開き、力強さの中にも優しさがあるような目を意識しましょう。
こうすることで、魅力的な相手として、患者様の目に映ることが期待できます。
また、ワンランク上の接遇を実践するのであれば、実際に話をするときだけでなく、その直前に2~3秒目を合わせるのも効果的です。
患者様の中には、それほど目を合わせようとしない方もいますが、このように会話の直前にも目を合わせることで、従業員側がしっかり話を聞こうとしていることは伝わりやすくなります。
患者様と目を合わせるのが苦手な方におすすめのトレーニング
頭ではわかっていても、実際患者様と会話をすることになると、なかなか目を合わせられないという方は多いかと思います。
また、そのような方は、まだ関係性が築けていない人の目を見ることに対し、以下のようなことが原因で恐怖心を持っています。
原因 | 詳細 |
正視恐怖症 | 目を見ることで、相手が不快な思いをしないか、嫌われないか不安になる |
自分に自信がない | 自身の容姿、話す内容に自信がない |
過去のトラウマ | 過去に目線がおかしいと言われたり、目つきが悪いと言われたりした経験がある |
よって、恐怖心を克服するためのトレーニングを行いましょう。
具体的な方法としては、まず家族や友人など、信頼できる人物に協力してもらい、その方の目を数十秒~1分程度、じっくり見つめます。
そして、ただ単に見つめることに慣れてきたら、今度は相手方の目を見たまま笑顔になったり、怒った顔をしたりして、表情を変えてみましょう。
こちらのトレーニングを継続して行えば、恐怖心で人の目を見ることができないという症状は、ほとんど改善されます。
それでも目を合わせるのが怖い場合は?
上記のトレーニングを行っても、まだ患者様との会話で目を合わせるのが怖い場合は、目ではなく眉間やまぶた、眉のあたりをぼんやりと見るところから始めましょう。
人は、相手に目を見られているのか、眉間付近を見られているのか、意外とわからないものです。
ただし、眉間ではなく鼻付近を見ていると、さすがに「どこを見ているのか?」「話を聞いているのか?」と思われる可能性があるため、注意してください。
また、少しの時間なら患者様と目を合わせられるという方は、時折相槌を打ちながら目線を外したり、話の内容を整理するときに他の方を向いたりすると良いでしょう。
自然な流れで目線を外す場合であれば、患者様の印象を悪くする心配はほとんどありません。
まとめ
ここまで、患者様との会話で目を合わせることのメリット、ポイントを中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
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適切な接遇やマナーを身に付けさせることで、きっとクリニックの力は底上げされます。