“クッション言葉”は、ストレートに口に出すときつくなりがちな言葉の衝撃を和らげてくれる言葉です。
こちらを使用することで、相手への配慮や思いやりを示すことができ、言いにくいことも言いやすくなる効果があります。
今回は、クリニックの従業員間でクッション言葉を使用すべきシーンについて解説します。
上司の従業員や院長先生にクッション言葉を使用すべきシーン
自分から見て上司にあたる従業員、院長先生などにクッション言葉を使用すべきシーンには、主に以下が挙げられます。
・忙しい上司に話しかけるとき
・わからないことを確認するとき
忙しい上司に話しかけるとき
忙しい上司や院長先生に話しかけるときは、必ず“大事な時間を自分のために使ってくれている”という自覚を持ち、クッション言葉を使用しなければいけません。
クッション言葉を使用する良い例、使用しない悪い例を比べてみましょう。
クッション言葉あり | 「お忙しいところ申し訳ありませんが、今お時間よろしいでしょうか?」 |
クッション言葉なし | 「〇〇さん、すみませんが…」
「すみません、〇〇の件ですが…」 |
クッション言葉を使用せずに話しかけると、上司や院長先生の心象を悪くしてしまうことが考えられます。
また、非常に忙しい場合に、気を遣いながら「すみません…」と声をかけても、話しかけられていることに気付いてもらえない可能性があります。
わからないことを確認するとき
医療現場において、わからないことを上司や院長先生にすべて教えてもらうのは、当たり前のことではありません。
特に、過去に一度教わったことを確認する場合は、気を遣いながらクッション言葉を使用し、話しかけるようにしましょう。
このときの良い例、悪い例は以下の通りです。
クッション言葉あり | 「〇〇さん、確認ですが、○○は○○で間違っていないでしょうか?」 |
クッション言葉なし | 「〇〇さん、これで良かったですか?」
「すみません、〇〇さん、〇〇ってこうでしたよね?」 |
部下の従業員にクッション言葉を使用すべきシーン
続いては、自分から見て部下にあたる従業員に対し、クッション言葉を使用すべきシーンを見ていきます。
具体的には、以下のようなシーンです。
・指示、仕事の依頼をするとき
・注意、指摘をするとき
指示、仕事の依頼をするとき
部下とはいえ、話しかける際は上司や院長先生と同じように気を遣わなければいけません。
また、部下に対しては、指示や仕事の依頼をするケースが多く、こういうときこそクッション言葉が必要です。
クッション言葉あり、なしをそれぞれ見比べてみると、どちらが良いかは一目瞭然です。
クッション言葉あり | 「〇〇さん、急で申し訳ないけど、〇〇を明日までにお願いしても良い?」 |
クッション言葉なし | 「〇〇さん、明日までにこれをやってきて」 |
注意、指摘をするとき
部下の従業員が失敗をしたり、あまりよろしくない行動を取ったりした場合には、上司として注意したり、指摘したりしなければいけないこともあります。
このような場合には、部下のモチベーションを下げず、なおかつ素直に注意や指摘を聞き入れてもらえるように、クッション言葉を使用すべきです。
以下の良い例を参考に、コミュニケーションを取るようにしましょう。
クッション言葉あり | 「何か理由があるのかもしれないけど、どうして〇〇したの?」 |
クッション言葉なし | 「〇〇さん、どうして〇〇したの?」
「〇〇さん、〇〇してって言ったよね?」 |
まとめ
ここまで、クリニックの従業員間でクッション言葉を使用すべきシーンを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
クッション言葉は、従業員間の関係を良好に保ちながら、コミュニケーションを取りやすくしてくれるとても便利な言葉です。
なかなかコミュニケーションが取れなかったり、モチベーションが低かったりする従業員が多いクリニックは、一度3up Projectを活用してみてください。