医師が注意したい“患者様に疑問を抱かせる話し方”とは?

接遇のこと

クリニックの医師は、症状の程度や今後の治療方針など、さまざまな内容の会話を患者様と行います。

しかし、このとき話し方を間違えると、患者様に疑問を抱かせてしまったり、マイナスなイメージを与えたりしてしまう可能性があります。

今回は、具体的にどのような話し方に注意すべきなのかについて解説します。

医師が注意したい“疑問を抱かせる話し方”5選

以下のシチュエーションにおける患者様との会話において、クリニックの医師は不適切な話し方にならないよう注意すべきです。

・症状について話すとき(検査前)
・症状について話すとき(検査後)
・次回の来院を促すとき
・治療について話すとき
・痛みについて話すとき

症状について話すとき(検査前)

クリニックの医師は、患者様が記入した問診票の内容などを見て、ある程度どの症状に当てはまるのかがわかる場合があります。

また、患者様に対し、想定される症状について、検査前に話すこともあるかと思いますが、このとき以下のような話し方をしてはいけません。

「なんとなくですが、あまり良くなさそうです」

このような話し方をすると、患者様は「それは良いのか、悪いのか?」という疑問を抱いてしまいます。

症状について話すとき(検査後)

実際に検査を行った後も、当然クリニックの医師は患者様と会話を行いますが、このときには以下のような話し方をしないように気を付けてください。

「多分〇〇(症状の名称)だと思います」

このように症状について伝えると、患者様は「他の症状の可能性もあるのか?」と不安な気持ちになることが考えられます。

次回の来院を促すとき

症状によっては、患者様にもう一度クリニックを訪れてもらう必要がありますが、このときには以下のような話し方に注意してください。

「しばらくしたらまたお越しください」

明確な時期を伝えず、もう一度来院する必要があることだけを伝えても、患者様は「しばらくとはどれくらいなのか?」と悩むことになります。

治療について話すとき

治療が必要な症状については、クリニックの医師から治療方法を提案したり、薬の服用を促したりします。

このようなシチュエーションでは、以下のような話し方にならないように注意しましょう。

・「注射した方が良いかもしれません」
・「薬でも飲んでみますか?」

このような話し方だと、患者様は「注射をしなくても良いのか?」「薬を飲む必要はないのか?」という疑問を抱いてしまい、医師に対しあまり良いイメージを抱いてもらえなくなります。

痛みについて話すとき

患者様にとって、患部の痛みは非常に気になるポイントであり、「早く治してほしい」と考える方がほとんどです。

そのため、痛みについて話すときには、以下のような言葉を用いないように注意してください。

「痛いのは仕方ありません」

このような話し方は、患者様に冷たい印象を与えると同時に、「では、なぜあなた(医師)がいるのか?」という疑問やストレスを抱かせることにつながります。

患者様に好印象を与える話し方

クリニックの医師は、前述したような患者様に疑問を抱かせる話し方を避けるだけでなく、以下のような好印象を与える話し方も実践しなければいけません。

詳細
相槌 「はい」「わかります」「そうですね」など、感情を込めて複数の相槌を使い分ける
繰り返し(復唱) 「痛い」に対し「痛いのですね」という風に、患者様の言葉を大きく変えずに復唱する
沈黙時の対応 患者様の返答に時間がかかり、沈黙が長くなった場合、「それからどうしたのですか?」と優しく誘導する

まとめ

ここまで、クリニックの医師が気を付けたい、患者様に疑問を抱かせる話し方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

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