クリニックのチームビルディングは、可能であれば最初から最後まで同じメンバーで構成されていることが望ましいです。
なぜなら、各メンバーは互いにぶつかり合う期間などを経て、最終的に同じ目標に向かえるようになるからです。
今回は、チームビルディングにおける離職率が高くなるデメリットを解説します。
チームビルディングの離職率が高くなるデメリット5選
クリニックのチームビルディングにおいて、続々と離職者が現れるようになると、以下のようなデメリットが生じます。
・採用コストが増える
・優秀な人材が流出する
・ノウハウが蓄積されない
・イメージが低下する
・生産性が下がる
各デメリットについて詳しく説明します。
採用コストが増える
チームビルディングで離職者が続出してしまうと、その度に新しいメンバーを採用しなければいけません。
しかし、メンバーの採用にはある程度のコストがかかります。
具体的には広告費や面接費用、人材紹介手数料といったコストです。
これらのコストが常にかかっているような状態だと、クリニックの経営はかなり厳しくなります。
もちろん採用コストをかけたからといって、必ずしも希望するような人材を獲得できるとは限りません。
さらに、離職したメンバーの代わりに採用したメンバーについては、育成費用も発生します。
優秀な人材が流出する
チームビルディングの離職率が高まるということは、必然的に優秀な人材が流出する可能性も高くなります。
ここでいう優秀な人材とは、ハイパフォーマーと呼ばれる仕事ができる人材や、院長先生以外のチームをまとめられる存在、将来有望な若手メンバーなどが該当します。
これらのメンバーについては、1人でも欠けるとチームビルディングに大きな支障が出ます。
ハイパフォーマーがいなくなれば他のメンバーの負担は増えますし、リーダー的なメンバーが離職すると院長先生がすべてマネジメントしなければいけません。
また将来有望なメンバーがいなくなると、チームビルディングの高齢化が深刻化するおそれがあります。
ノウハウが蓄積されない
頻繁にメンバーが離職してしまうチームビルディングでは、なかなか院内にノウハウが蓄積されません。
こちらは業務のノウハウが十分に引き継がれないことが理由です。
しっかり時間をかけて業務を引き継ぐことができれば、優秀なメンバーが後任の優秀なメンバーを育成できます。
しかし急遽退職することになった場合などは、後任のメンバーがある程度初期段階から業務の知識を蓄積させていかなければいけません。
イメージが低下する
離職率が高いクリニックは、その事実が患者さんに勘づかれやすいです。
なぜなら、クリニックの従業員は基本的に患者さんと顔を合わすことが多いからです。
例えば受付の従業員や看護師、医師などが頻繁に入れ替わる場合、患者さんからはネガティブなイメージを持たれてしまう可能性があります。
こちらは、チームビルディングの目標によっては障害となるものです。
またクリニックのイメージが低下すると、就職活動を行う学生や転職希望者にも良い印象を与えられず、採用活動が難航するおそれもあります。
生産性が下がる
離職率が高いチームビルディングでは、単純に業務の生産性が下がります。
ハイパフォーマーがいなくなれば、それより能力の落ちるメンバーでカバーしなければいけませんし、単純に各メンバーのモチベーションも低下します。
もちろん生産性が低下すれば、当初の期間内での目標達成が難しくなることも考えられます。
まとめ
離職率が高いということは、クリニックやチームビルディングの体制、院長先生のマネジメントなどに問題があることが予想されます。
そのため、メンバー一人ひとりとコミュニケーションを取り、具体的な問題点を洗い出すことが大切です。
また特定のメンバーの技術が足りないことなどが原因の場合、3up Projectを活用しましょう。