クリニックの接遇は、さまざまな要素で構成されています。
具体的には、挨拶や言葉遣いの他、表情や態度、身だしなみにも気を遣うことで、初めて患者様に適切な接遇を提供できます。
今回は、これらのうち身だしなみにスポットを当て、クリニックの従業員における身だしなみの5原則について解説したいと思います。
クリニックの従業員における身だしなみの5原則
クリニックに訪れる患者様は、従業員の身だしなみから、良いイメージや悪いイメージを抱くことも多いです。
そのため、実際患者様と接する以前に、イメージアップにつながりやすい見た目になることを意識しなければいけません。
具体的には、以下の5つのポイントを押さえる必要があります。
・清潔感
・機能性
・調和
・安全性
・衛生面
清潔感
クリニックに限ったことではありませんが、身だしなみを整えるのであれば、清潔感は必ず意識しなければいけません。
また、このとき気を付けたいのが、“清潔にしている、清潔感を心掛けている”と“清潔に見える”は別物だということです。
例えば、毎日丁寧に髪を洗い、セットしていたとしても、長さや髪型によっては清潔に見えないこともあります。
クリニックの接遇において心がけるべきなのは、あくまで患者様から清潔に見える身だしなみであるため、勘違いしないよう注意してください。
機能性
クリニックの従業員は、機能性も考慮して身だしなみを整えなければいけません。
どれほど清潔感のある見た目であっても、動きにくさがあると業務上の違和感につながってしまいます。
また、患者様をケアする従業員が、違和感を覚えながら業務に取り組んでいると、患者様への不快感につながるおそれもあります。
調和
クリニックの従業員における身だしなみでは、調和も重要なポイントとなります。
調和とは、職場のイメージとバランスが取れているか、つまりクリニックの従業員としての本質から逸脱していないかということを指しています。
例えば、パステルカラーなど目立つ筆記用具を携帯するといった行動は、たとえ他のポイントが完璧に押さえられていたとしても、イメージダウンにつながる可能性があります。
社会やビジネスマナーなどは一切関係なく、自身が好きな服装やアクセサリーを身に付け、着飾るのは、身だしなみではなく単なる“オシャレ”だということを理解しましょう。
安全性
クリニックにおいては、安全性を考慮した身だしなみも意識する必要があります。
クリニックを訪れる患者様は、身体のどこかに痛みや疾病などの問題を抱えています。
そのため、危険要因となり得る以下のものは、身に付けたり使用したりすべきではありません。
カテゴリ | 詳細 |
患者様の肌や患部を傷つけるおそれがあるもの | ・アクセサリー
・ネイル など |
患者様の体調を悪化させる可能性があるもの | ・香水
・香りの強いメイク用品、ケアケア用品、柔軟剤、制汗スプレー など |
衛生面
衛生面も、クリニックの従業員が身だしなみにおいて押さえるべきポイントの1つです。
患者様の多くは、身体の不調を抱えているがために、免疫力も低下しています。
そのため、患者様と接するクリニックの従業員が、ウイルスや菌などの感染を招くようなことがあってはいけません。
昨今は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、衛生面に配慮しているクリニックは増加していますが、従業員も個人単位で手指消毒を徹底したり、爪を短く切ったりといった配慮をするべきです。
まとめ
ここまで、クリニックの従業員が知っておくべき、身だしなみにおける5原則について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
3up Projectは、適切な接遇が提供できていなかったり、モチベーションが低かったりする従業員を育成するプロジェクトです。
活用していただければ、優秀な従業員が揃うだけでなく、クリニックの経営力底上げにもつながります。