クリニックの院長先生は、患者様だけでなく、従業員への対応も手厚くする必要があります。
なぜなら、そうすることで従業員のモチベーションが上がり、最終的には接遇力のアップにつながるからです。
では、逆に従業員が気持ち良く働くことができないクリニックとは、一体どのようなものなのでしょうか?
従業員が気持ち良く働けないクリニックの特徴5選
以下のような特徴を持つクリニックでは、従業員のモチベーションが上がらなかったり、萎縮したりしまうことで、患者様への対応が悪くなる、離職率が上がるといった弊害が生まれやすくなります。
・従業員同士の助け合いが見られない
・失敗が許されない雰囲気がある
・現実的ではないノルマが設定されている
・上司が雰囲気を悪くしている
・パワハラが横行している
従業員同士の助け合いが見られない
クリニックなどの医療現場では、従業員同士の連携がとても重要です。
業務は一人で成り立つものではなく、周囲と連携、協力して初めて成果が出ます。
一方、従業員が協力体制を取らず、自身の成果のみを求めて行動してしまったり、情報を共有しなかったりすると、コミュニケーションエラーにより、致命的なミスやモチベーションの低下につながるおそれがあります。
失敗が許されない雰囲気がある
クリニックにおける治療や診察、薬の処方といった業務は、基本的に失敗が許されません。
なぜなら、その失敗が患者様の命に関わることがあるからです。
しかし、中には事務仕事や清掃など、患者様の命とは直接関係のない業務においても、一切失敗が許されない雰囲気のあるクリニックも存在します。
このような状況が続くと、従業員は委縮してしまいますし、成長を阻害することにもつながります。
現実的ではないノルマが設定されている
クリニックの経営状況を良くするため、患者様の評価を上げるために必要なノルマであっても、明らかに達成が現実的ではない内容の場合、従業員の不満は溜まりますし、現場の空気も悪くなります。
また、業務のゴールが見えないことに対する不安や焦りから、重大なミスにつながるおそれもあります。
上司が雰囲気を悪くしている
院長先生を始めとするクリニックの上司の言動、行動により、雰囲気が悪くなってしまうと、従業員は気持ち良く働くことができません。
例えば、自身の考えが絶対に正しいと思い込み、従業員の話に一切興味を持たなかったり、自身の保身のみを考えて行動したりといったことは、信頼関係を壊してしまいます。
また、このような言動や行動が見られる上司には、自身が雰囲気悪化の原因であると気付いていない方も多くいます。
パワハラが横行している
上司が権力や立場を利用し、従業員に対して嫌がらせを行うのがパワハラですが、こちらが横行しているクリニックでは、当然従業員のモチベーションは低下します。
代表的なパワハラとしては、以下のようなものが挙げられます。
カテゴリ | 例 |
身体的攻撃 | 従業員を蹴る、叩くなど |
精神的攻撃 | 「やめてしまえ」などの従業員としての地位を脅かす言葉、「無能」などの侮辱に当たる言葉、「バカ」などの暴言など |
人間関係からの切り離し | 無視、他の従業員を介して会話するなど |
過大要求 | 些細なミスに対しての懲罰業務など |
過少要求 | 従業員本来の能力や経験とかけ離れた程度の低い業務を命じる、まったく仕事を与えないなど |
個の侵害 | 有給休暇の取得理由を執拗に問うなど |
まとめ
ここまで、従業員が気持ち良く働くことが困難なクリニックの特徴を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
3up Projectは、多方面からの計画的かつ段階的なアプローチにより、従業員のモチベーションをアップさせることを目的の1つとしています。
気持ち良く働いてもらうための環境を整えているにもかかわらず、あまり効果が出ないというクリニックは、ぜひ活用することをおすすめします。