採用活動をする時間がないクリニックがすべきことについて

クリニックのこと

人手不足などの理由で、早急に新しい人材を採り入れたいと考えるクリニックは少なくありません。

しかし、そのようなクリニックは、得てして日々の業務をこなすのに精一杯で、なかなか採用活動に割く時間がないものです。

今回は、採用活動をする時間がないクリニックがすべきことについて解説します。

採用活動がする時間がないクリニックは体制を変えよう

クリニックの中には、院長先生が採用活動を一点に担い、求人広告の作成や掲載手続き、面接希望者からの電話応対などを行っているところもあります。

しかし、このような採用活動の体制では、院長先生以外の従業員をうまく活用することができず、とても効率が悪いです。

そのため、院長先生が採用活動を一点に担っているという場合は、まず信頼できる従業員を選定し、採用活動を分担するようにしましょう。

例えば、求人広告の作成や掲載手続きなどは院長先生が行い、電話応対のみを従業員が行うという体制に変えるだけでも、採用活動における効率性は改善されます。

また、より採用活動の効率性を上げたいのであれば、クリニックにおけるすべての従業員が、面接希望者からの電話応対を行えるように、採用したい人材像を明確にしておく必要があります。

明確にすべき“採用したい人材像”とは?

クリニックの院長先生が、採用したい人材像を明確にしておけば、どの従業員が電話応対をした場合でも、すぐ面接に来てもらうか、来てもらわないかを判断することができます。

具体的には、以下の項目を明確にしておきましょう。

項目 詳細
勤務形態 常勤なのか、パートなのか
希望年収 いくらくらいまでなら支払えるのか
勤務条件 土日出勤の可否など
資格 診療報酬請求事務能力試験、メディカルクラークなど特定の資格があるか

例えば、あるクリニックが採用したい人材像が以下のようなものであるとします。

・常勤、希望年収500万円まで、土日出勤可能、メディカルクラークの資格あり

こちらの場合、従業員が面接希望者からの電話応対において、勤務形態、希望年収、土日出勤の可否、資格の有無について質問し、上記の条件をすべて満たしている場合のみ、そこから院長先生に引き継いで、面接に持っていくという流れが理想的です。

採用したくない人材についても考える

クリニックが採用活動を効率化するにあたっては、前述した体制の変更が効果的ですが、実際条件に合った人材から応募があったからといって、誰彼構わず採用して良いというわけではありません。

例えば、面接を行った結果、以下の条件に当てはまる人材については採用しないなど、一緒に働きたくない人材像も明確にしておく必要があります。

・嘘をつく人
・素直に話せない人
・言い訳が多い人
・挨拶ができない人
・人の目を見て話せない人
・他責にする人
・保守的な人 など

このように、理想の人材と避けたい人材を明確にしておくことで、スピーディーかつクリニックにとって戦力になる従業員、長く働いてくれる従業員を採用できる可能性がアップします。

ちなみに、採用したい人材像、採用したくない人材像を考える際、院長先生は従業員と一緒に考えることをおすすめします。

こうすることで、院長先生と従業員が求める人材像の違いに気付いたり、ともに考えることで、採用活動に関する業務を従業員に委譲しやすくなったりします。

その他、クリニックの理念を従業員に浸透させたり、経営について考えてもらうきっかけづくりになったりといった効果も期待できます。

まとめ

ここまで、採用活動をする時間がないクリニックがすべきことについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

前述の通り、採用活動の効率化には、体制の変更と人材像の明確化、従業員の協力的な姿勢が必要不可欠です。

また、従業員のモチベーションが低いことに悩んでいるクリニックは、3up Projectを活用し、計画的かつ段階的な人材育成に取り組んでみることをおすすめします。

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