クリニックの接遇では、適切な挨拶の仕方も求められます。
また、挨拶をするにあたってお辞儀は必要不可欠なものですが、こちらの正しい方法やポイントを詳しく理解していない方は意外と多いです。
ここからは、お辞儀のポイントや流れ、実施する際の注意点などについて解説したいと思います。
お辞儀の種類について
クリニックの従業員が実施するお辞儀には、主に以下の3種類があります。
深さ | お辞儀の種類 |
軽い | 会釈 |
普通 | 敬礼 |
深い | 最敬礼 |
まずは、これらの違いについて押さえておきましょう。
会釈
会釈はもっとも軽いお辞儀であり、背筋を一直線に伸ばし、腰から上半身を前に15度ほど倒すというものです。
頭を軽く下げただけで「会釈をした」と考える方もいますが、これだけでは会釈は成立しないため、注意してください。
また、会釈は廊下などで患者様とすれ違ったときなど、直接その場で会話をしないケースで用います。
敬礼
敬礼は、もっとも使用頻度の高いお辞儀であり、角度は30度程度です。
患者様への応対の際や、患者様のもとを訪れた際などに使用し、一般的にお辞儀というときは、こちらの敬礼を指すことが多いです。
また、後ほど詳しく解説しますが、敬礼は挨拶の言葉の後に一礼する“語先語礼”が丁寧に見え、患者様にも好印象を与えます。
最敬礼
最敬礼は、もっとも丁寧なお辞儀であり、角度は45度程度です。
深々と頭を下げ、頭を倒しきった後、一呼吸おいてゆっくりと起こします。
主に患者様へのお礼、お詫びをするときに使用します。
お辞儀の正しい流れについて
患者様に対しお辞儀(敬礼)をする際は、以下の流れを意識することで、良いイメージを与えることができます。
・正しい姿勢で患者様の目を見る
・挨拶をする(言葉を発する)
・腰から頭までの一直線を腰から倒すようにお辞儀をする
・適切な角度で止める
・姿勢をキープしたまま上体を起こす
・もう一度患者様の目を見る
ポイントとしては、それぞれの流れにおいて、1秒ずつ止める意識を持つことが挙げられます。
このようにすることで、一つ一つの流れを丁寧に行えますし、患者様に敬意が伝わりやすくなります。
お辞儀をする際の注意点について
クリニックにおいて、患者様に対してお辞儀をする際には、以下の点に注意してください。
・お辞儀の頻度について
・動きながらのお辞儀について
・髪の毛について
お辞儀の頻度について
お辞儀は患者様への敬意を示すものであるため、何度頭を下げても良いと考えている方もいるかもしれませんが、こちらは間違った考え方です。
患者様にとって、何度も頭を下げられることは、あまり気分の良いものではありませんし、周囲から注目を浴びることで、患者様が悪者のように見えてしまう可能性があるため、注意してください。
動きながらのお辞儀について
患者様にお辞儀をする際は、歩きながら、作業をしながらにならないように気を付けましょう。
歩いている場合は一旦立ち止まり、作業をしている場合は手を止め、しっかり患者様の方を向いてお辞儀をするのが基本です。
髪の毛について
お辞儀をしたとき、長い前髪が目にかかると、清潔感に欠けてしまい、患者様の印象が悪くなる可能性があります。
こちらは、特に男性の従業員に言えることであるため、前髪は目にかからない長さにしたり、スタイリングに気を遣ったりしなければいけません。
まとめ
ここまで、クリニックの接遇におけるお辞儀のポイント、流れ、注意点などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
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