クリニックの責任者である院長先生は、チームビルディングでも同じように全体をマネジメントする役割を担います。
またチームを正しい方向に進ませるためには、各メンバーとコミュニケーションを取ることも欠かせません。
今回は、チームビルディングにおける1on1ミーティングのメリット・デメリットを解説します。
1on1ミーティングの概要

1on1ミーティングは、院長先生とメンバーが1対1で定期的に行う面談です。
メンバーの成長を促すことを目的とし、業務の進捗確認だけでなく、キャリアやモチベーションに関する相談など幅広いテーマで対話を行います。
また一般的に1on1ミーティングは事前に話すテーマを決定しておき、互いに傾聴と質問を繰り返します。
そして次回につなげるために、今回の1on1ミーティングを振り返り、改善点や成果を共有します。
1on1ミーティングのメリット

クリニックのチームビルディングで1on1ミーティングを導入するメリットは、主に以下の通りです。
・院長先生とメンバーの信頼関係の構築
・メンバーの成長促進
・コミュニケーションの活性化
・離職率の低下
各項目について詳しく説明します。
院長先生とメンバーの信頼関係の構築
定期的に1on1ミーティングを行うことにより、院長先生とメンバーの相互理解が深まり、信頼関係が構築されます。
こちらは、チームビルディングに軋轢を生じさせないためにも重要なことです。
メンバーの成長促進
1on1ミーティングにおいて、院長先生はメンバーの状況や課題を把握し、適切なフィードバックやサポートを提供します。
これにより、メンバーの成長を促進でき、クリニック全体へのメリットにもつながります。
コミュニケーションの活性化

普段から1on1ミーティングで話す機会を設けることで、院長先生とメンバーとの間で率直な意見交換や相談がしやすくなります。
つまり風通しが良くなるということです。
また院長先生とメンバーの風通しが良いということは、メンバー同士でも積極的に会話をする機会が増えるということになります。
こちらはチームビルディングの進行、業務の効率化を行うにあたって必要不可欠なことです。
離職率の低下
1on1ミーティングによってメンバーを思いやることにより、エンゲージメントの向上や早期離職の防止につながる可能性があります。
特に優秀なメンバーの離職を防ぐことができれば、チームビルディングにとってメリットは非常に大きいです。
1on1ミーティングのデメリット
1on1ミーティングを実施する場合、ある程度時間と労力がかかるのはデメリットだと言えます。
こちらは院長先生だけでなく、メンバーにも言えることです。
定期的にミーティングをするということは、定期的にその時間を確保しなければいけないということになります。
そのため、ミーティングも業務の一環と捉えた場合、必然的に業務時間は長くなります。
またメンバーのモチベーションやエンゲージメント向上、信頼関係の構築といったものは、数値で示すことが難しいです。
さらに、院長先生のコミュニケーションスキルや傾聴力により、1on1ミーティングの効果が大きく左右されます。
もし対話に自信がないのであれば、院長先生はあらかじめスキルを身に付ける努力をしなければいけません。
ちなみに、1on1ミーティングにおいてテーマ決めは非常に重要です。
もしテーマや目的が不明確なまま実施されたり、雑談で終わったりすると、形骸化するおそれがあります。
まとめ
1on1ミーティングを行うにあたっては、しっかりとテーマを決めた上で、意味のあるものとして実践することが求められます。
そうすれば、メンバーの育成やチームビルディングの質向上、院長先生の負担軽減などにつながります。
どうしてもスキルが未熟なメンバーがいるのであれば、1on1ミーティングだけでなく、3up Projectなどアウトソーシングの取り組みも導入することをおすすめします。