クリニックの医師や従業員は、病気や治療の内容などについて、患者様に説明する機会も多いです。
しかし、事前にポイントを押さえておかなければ、うまく説明したい内容が伝わらず、患者様を困惑させることにつながります。
ここからは、患者様への説明を伝えやすくするための話し方について解説します。
患者様への説明を伝えやすくする話し方のポイント4選
患者様は、自身や家族の症状、今後行われる治療の内容などについて、詳しい説明を求めています。
そのため、医師や従業員は、“患者様に話す”という意識ではなく、”患者様に伝える“という意識を持つ必要があります。
また、患者様への説明を伝えやすくするためには、以下のようなポイントを押さえておくべきです。
・話の題名を付ける
・結論から話す
・一文一情報を意識する
・キーワードを意識する
話の題名を付ける
説明や話の内容をうまく伝えられない医師、従業員の特徴としては、話題があちこちに飛び、要点を理解してもらえないということが挙げられます。
また、このような状況になる主な原因は、話の最初に何について話すのかを明確にしていないことであるため、しっかり伝えられるように、まず話の題名を付けるようにしましょう。
具体的には、患者様に対して説明を行う際、以下のような前置きをして、話し始める方法がおすすめです。
・「これから、〇〇について説明します」
上記の〇〇の部分が、話の題名にあたります。
結論から話す
話の内容がわかりにくかったり、なかなか結論が出なかったりする場合、聞き手である患者様はイライラし、混乱してしまいます。
そのため、クリニックの医師や従業員は、まず結論から話すようにしましょう。
結論からスタートし、その詳細について説明するような構成であれば、多少話が長くなったとしても、患者様は聞きやすくなるものです。
一文一情報を意識する
患者様への説明を伝えやすくするためには、話における一文をできる限り短くする必要があります。
逆に、「~なので」「~ですが」「~のため」などを多用すると、一分が長くなり、患者様が混乱する上に、医師や従業員自身も、何を話して何を話していないのか、わからなくなってしまうことがあります。
一つの文章に対し、一つの情報しか入れないということを意識すれば、必然的に一文は短くなり、患者様にも内容を理解してもらいやすくなります。
キーワードを意識する
患者様への説明には、キーワードがいくつか存在します。
例えば、病気に関する説明であれば、病名がこちらに該当します。
また、このようなキーワードを患者様に意識させることにより、話のポイント、結論などが伝わりやすくなります。
以下のような工夫をすることで、キーワードを意識させやすくなるため、ぜひ実践してみてください。
話し方に関する工夫 | ・話を続けすぎず、間を空ける
・ゆっくり丁寧に話す ・繰り返し話す など |
声に関する工夫 | ・声のトーンを変える
・声のボリュームを変える など |
重要なポイントは最後にもう一度伝えよう
症状や治療の内容について、患者様に説明し終わった後には、重要なポイントのみ、最後にもう一度伝えることをおすすめします。
具体的には、以下のような言葉で、何がもっとも重要なポイントだったのかについて、要点を絞って伝えるのが望ましいです。
・「改めて結論ですが、症状は〇〇でした。今後は〇〇するようにしてください」
まとめ
ここまで、患者様への説明を伝えやすくするための話し方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
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