“Z世代”の従業員における特徴と育成のポイントについて

OJTのこと

クリニックの中には、20代の若い従業員が多く在籍するところもあります。

また、これらの世代の中には、“Z世代”に分類される従業員も多く、院長先生は他の世代の従業員とは違った接し方を心掛けなければいけません。

今回は、Z世代の従業員における特徴と育成のポイントについて解説します。

Z世代とは?

Z世代とは、一般的に1990年後半~2012年頃に生まれた世代を指し、2022年時点では、20代前半~10歳前後の方が該当します。

以下のようにX世代、Y世代に続く世代であることから、この名称がついています。

X世代 1960~1974年生まれ
Y世代 1975~1990年代前半生まれ
Z世代 1990年代後半~2012年生まれ

また、Z世代は、デジタルネイティブやスマホネイティブにも当てはまり、物心ついたころにはすでに先端的なテクノロジーやデジタル技術に触れている世代でもあります。

2022年現在では、世界の人口の25%をZ世代が占めていて、さまざまな業界において注目が集まっています。

Z世代の従業員における特徴

クリニックにおけるZ世代の従業員には、主に以下のような特徴があります。

・転職ありきで、自分のために働く
・叱られるのが苦手で傷つきやすい
・効率性を重視する
・モラルが高く、優等生
・納得しないと動かない

Z世代の従業員は、1つの職種や職場にこだわらず、自分の人生を良くするために働く傾向にあります。

また、時代背景から、幼少期に両親や学校の先生からあまり叱られなかったことが多く、デリケートな一面も持っています。

その他の特徴としては、デジタルネイティブのため、効率性を重視しやすい点や、それに伴い、納得しなければ指示に従いたくないと考えやすい点などが挙げられます。

Z世代の従業員における育成のポイント

Z世代の従業員を一人前の医療従事者に育て上げるために、院長先生は以下のポイントを押さえる必要があります。

・個性を伸ばす
・情報をオープンにする
・フラットな関係づくり
・できたことを承認する

個性を伸ばす

Z世代の従業員は、SNSなどでさまざまな価値観に触れているため、自分らしさというものを大切にする傾向にあります。

そのため、院長先生は自身の考え方を押し付けず、その従業員の価値観、個性を理解し、伸ばすことを考えましょう。

情報をオープンにする

Z世代の従業員は、評価制度の透明性、ルールの明確化など、情報をオープンにすることを求めています。

逆に、クリニック側が情報を隠してしまうと、大きな不信感につながってしまうおそれがあります。

フラットな関係づくり

クリニックは組織であるため、当然上下関係は存在します。

しかし、上から目線で命令したり、理不尽な物言いをしたりすることは、Z世代の従業員に大きな精神的ダメージを与えてしまうため、避けなければいけません。

院長先生も、従業員とともに成長するというスタンスで、“教える”というよりは、“従業員の成長を支援する”というコミュニケーションの取り方を実践しましょう。

できたことを承認する

SNSにおける“いいね”という文化に象徴されるように、Z世代の従業員は、お金や地位、名誉よりも、「誰かに認めてほしい」という欲求が強い傾向にあります。

そのため、従業員が問題なく業務が完了させた際には、わずかな部分であっても認めてあげることが大切です。

このように、少しでも認めることにより、Z世代の従業員の自信につながります。

まとめ

ここまで、クリニックにおけるZ世代の従業員の特徴、育成のポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

自らの教育だけでは不安だという院長先生は、ぜひ一度3up Projectを活用してみてください。

こちらは、医療機関のための従業員教育、育成プログラムであり、ニーズに合わせた従業員のスキル向上、クリニックの環境整備、患者満足度の上昇などを実現することができます。

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