クリニックで導入されるチームビルディングでは、チームの状態を5段階で分けたタックマンモデルを活用します。
今回スポットを当てる統一期は、こちらのタックマンモデルでいうところのちょうど中間くらいの段階です。
では、クリニックのリーダーである院長先生は、統一期にどのようなことをすべきなのでしょうか?
統一期とは?
チームビルディングにおける統一期とは、メンバー同士がそれぞれの個性を認め合い、チームとして協力できるようになる段階を指しています。
Norming(ノーミング)、規範づくりなどとも呼ばれます。
そのため、混乱期において衝突し合ったメンバーがいたとしても、こちらの段階になればそれぞれが異なる価値観、意見を受け入れられるようになります。
統一期の定義 | メンバー同士の考え方の違いを理解し、安定したチームに統一されていく段階 |
次の段階に進むポイント | メンバーの主体性の発揮、納得感のある目標設定、長所を生かした役割分担 |
チームビルディングの統一期にリーダーがすべきこと5選
統一期において、クリニックの院長先生が実施すべきこととしては、主に以下のことが挙げられます。
・チームの雰囲気づくり
・役割分担、ルールづくり
・コミュニケーションのサポート
・軌道修正
・適切な最終判断
チームの雰囲気づくり
チームにまとまりが出てきた統一期において、院長先生はよりチームの雰囲気を良くする施策を行うべきです。
例えば、バーベキューやお花見といった気軽に参加できるもの、心身ともにリフレッシュできるスポーツやアクティビティなどがおすすめです。
もちろん、これらの内容や実施のタイミングは、普段のクリニックにおける業務とは完全に切り離さなければいけません。
ちなみに、おすすめのアクティビティとしては、主に以下のものが挙げられます。
・バルーンサッカー
・ボルダリング
・カヌー など
役割分担、ルールづくり
院長先生は、チームメンバーの意見をもとに、それぞれの役割分担を明確化する必要があります。
これにより、メンバーはより自身の力を発揮しやすくなり、チームとしての業務効率や生産性も向上します。
また、ルールについても明確にすることにより、チームの統一感はより増していきます。
コミュニケーションのサポート
統一期のクリニックでは、各メンバーがより深くコミュニケーションを図り、協力し合える関係性が構築できるよう、リーダーが献身的なサポートを行うべきです。
例えば、メンバーが集まった場において、リーダーが各メンバーの業務内容を紹介するなどすることで、それぞれの理解や交流が活性化されます。
軌道修正
統一期のクリニックでは、各メンバーがある程度主体性を持って業務をこなし、目的に向かって進んでいく様子が見られます。
しかし、リーダーである院長先生は、その様子をただ見ているだけでは役割を果たせません。
メンバーがきちんと協力し、業務を進行できているかについて、細かいところまで常に確認し、何か滞っている場合には、各メンバーにフィードバックするなどして、軌道修正を行う必要があります。
適切な最終判断
統一期には、主体性を持ったメンバーがさまざまな業務の結論を出すことも多いですが、こちらの内容に関しては、必ずリーダーがチェックしなければいけません。
また、チームとしての最終的な判断は、リーダーである院長先生が下します。
こちらは、先ほど触れた軌道修正と同じく、チームの統率という院長先生の役割を果たすために行うものです。
まとめ
ここまで、チームビルディングの統一期において、リーダーがすべきことについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
クリニックのチームビルディングにとって、統一期はチームとしての能力が大きく飛躍する大事なステップです。
そのため、能力に不安があるメンバーや、意識の低いメンバーがいる場合には、ぜひ3up Projectを活用することをおすすめします。