“レジリエンス”という言葉は、元々は物理学において、“ストレスを跳ね返す力”という意味で使われていました。
ビジネスシーンでは、“あらゆる環境や状況に適用し、生き延びる力”という意味で広まっています。
では、組織やビジネスにおいてレジリエンスの向上が必要な理由とは一体、何なのでしょうか?
レジリエンスの向上が求められる理由5選
医療現場を含む組織やビジネスでは、従業員1人1人がレジリエンスを向上させなければいけません。
その理由としては、以下の5つが挙げられます。
・臨機応変な対応
・自己肯定感の向上
・組織力の向上
・ストレスの緩和
・目標達成力の向上
臨機応変な対応
組織やビジネスにおいては、“臨機応変な対応”をするために、個々のレジリエンスを向上させなければいけません。
レジリエンスが高い人物は、得てして柔軟な考え方を持っています。
よって、乗り切るのが難しい状況であっても先に進めたり、ネガティブな要素の中にポジティブな側面を見出したりすることができます。
もちろん、従業員1人1人がこのような考え方で業務に取り組めば、業務は至ってスムーズに行われるでしょう。
自己肯定感の向上
組織やビジネスにおいて、従業員がレジリエンスを向上させることは、“自己肯定感”の向上にも繋がります。
自己肯定感とは、“自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること”を指しています。
簡単にいうと、いかに自分を認められるか、自信を持てるかという意味の言葉です。
レジリエンスが向上すれば、あらゆる環境や状況に適応できるため、どのような場面でも自分を見失わず、自己肯定感をアップさせられるでしょう。
組織力の向上
従業員1人1人がレジリエンスを向上させれば、当然“組織力”も向上します。
組織では、時折社会現象や災害の影響により、業務における混乱が発生することがあります。
このようなケースでも、レジリエンスが高い人材が集まっていれば、組織の危機を乗り越えられるでしょう。
ストレスの緩和
医療現場を含む日本の労働環境は、お世辞にも整っているとは言えません。
長時間労働などの問題はある程度解消されてきたものの、いまだに多くのストレスを抱える方は存在します。
そのような状況の中、従業員がレジリエンスを向上させることができれば、ストレスによる疲労蓄積を軽減、回復力アップに繋がります。
目標達成力の向上
組織やビジネスにおいて、レジリエンスの向上が必要な理由としては、“目標達成力”の向上に繋がるということも挙げられます。
ビジネスシーンにおいて、各従業員が日々新たなチャレンジをすることは、組織力向上の要素として欠かせません。
もちろん、チャレンジをするだけでなく、実際に目標を達成できれば、さらに組織にとってのプラス要素となります。
レジリエンスが向上すれば、ストレスや問題に打ち克ち、各々が目標を達成してくれるようになるでしょう。
レジリエンスが高い人材の特徴6選
以下のような人材は、非常にレジリエンスが高く、組織やビジネスの場で活躍することが予想されます。
特徴 | 備考 |
柔軟な考え方を持っている | 困難に陥っても、さまざまな可能性を見出せる |
感情を抑えられる | 一喜一憂しないため、自身の感情に左右されない |
視野が広い | 解決策、リスクを見落とさずに業務をこなせる |
信頼されやすい | 多角的な良い案を出すことで、周りから好かれやすい |
振り返ることを怠らない | 過去のデータを後の判断、行動に活かすことができる |
自分を責めすぎない | 悪かったことを悪かったと認め、改善するための努力ができる |
まとめ
ここまで、組織やビジネスにおけるレジリエンスの必要性を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
組織内の考え方が一致し、同じ方向に向いていれば、自ずとレジリエンスが高く、優れた人材は生まれやすくなるでしょう。
なかなか一体感が生まれないという組織は、解決のためコンサル会社などのプロに相談することをおすすめします。
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