チームビルディングは、クリニックのリーダーである院長先生と、メンバーである従業員がいて初めて成立します。
また、院長先生は、リーダーとしてメンバーのサポートをしたり、モチベーションを高めたりする必要があります。
今回は、このときにリーダーがやってはいけない行動について解説します。
チームビルディングにおけるリーダーのNG行動4選
クリニックが正しいステップを踏み、チームビルディングを成功させるためには、リーダーである院長先生が特にその意識を強く持たなければいけません。
また、チームがうまくまとまらなかったり、生産性を低下させたりしないためには、以下のような行動を避けるべきです。
・強制的に目標を設定する
・メンバーに業務を丸投げする
・メンバーに一切頼らない
・人数合わせのみでチームをつくる
強制的に目標を設定する
チームビルディングにおいて、目標の設定はとても重要なことです。
しかし、こちらの内容をリーダーである院長先生が強制的に決定すると、メンバーの「やらされている」という気持ちが強くなり、モチベーションを低下させてしまうおそれがあります。
そのため、メンバー同士でのコミュニケーション、メンバーからのヒアリング、チームで取り組むアクティビティなどの内容を加味し、それぞれのメンバーが能動的に取り組める目標を設定しなければいけません。
メンバーに業務を丸投げする
クリニックのチームビルディングでは、ある程度メンバーに主体性を持たし、医師としてスキルをアップさせる必要があります。
しかし、最初から院長先生がすべての業務を丸投げしてしまうと、いずれは迷いや混乱、モチベーションや生産性の低下につながります。
そのため、院長先生はメンバーに業務の大部分を任せながらも、取り組む際のアドバイスや最終判断のサポートなどをしなければいけません。
そうしなければ、リーダーとしての信頼や威厳も失ってしまいます。
メンバーに一切頼らない
先ほど、チームビルディングにおいて、メンバーに業務を丸投げするのは良くないという話をしました。
一方で、メンバーに一切頼らず、自身の力だけで問題を解決しようとすることも、チームビルディングのリーダーとしては良い行動ではありません。
リーダーになると、ある程度のプライドが生まれるものです。
もちろん、プライドを持つことはマイナス面ばかりではありませんが、心理的な弱みを見せられなくなってしまうのは、大きなマイナスだと言えます。
そのため、問題が発生したときや、自身一人で考えるのが困難な課題にぶつかったときなどは、遠慮なくメンバーの力を借りましょう。
こうすることにより、クリニックにとってもメンバーにとっても、以下のようなメリットが生まれます。
クリニックのメリット | ・生産性の向上 ・チーム力の強化 |
メンバーのメリット | ・スキルの向上 ・自尊心の向上 |
人数合わせのみでチームをつくる
チームビルディングは複数人のメンバーで構成されますが、このときのチーム編成については、単純に人数が足りていれば良いというわけではありません。
メンバーの適正や配置を誤ることにより、メンバー同士が対立したり、チームのパフォーマンスが大きく低下したりする可能性があります。
各メンバーのスキル、経験、関係性などを考えて、ベストなパフォーマンスを発揮できるチームを作らなければいけません。
まとめ
ここまで、クリニックのチームビルディングにおけるリーダーのNG行動について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
チームビルディングはチーム全体で行う取り組みですが、やはり軸であるリーダーが間違った行動を取ってしまうことは、成否に大きな影響を与えます。
また、メンバーの能力や意識に不安があるというのであれば、医療機関に特化した育成・教育プロジェクトである3up Projectの活用も検討してみてください。