クリニックのチームビルディングに必要な要素としては、コミュニケーションやビジョニング、意思決定などさまざまなものがあります。
また、従業員の“コミットメント”も、重要な要素の1つです。
今回は、チームビルディングにおけるコミットメント向上のメリットを中心に解説します。
コミットメントの概要
チームビルディングにおけるコミットメントとは、各メンバーがいつまでに、何を、どのように、どのレベルまで実施するかという目標を立て、約束し、達成すること、またはその能力を指しています。
また、各メンバーが立てた目標が思うように進まない場合、その旨をリーダーなどに伝え、即時に計画を修正する能力も、コミットメントに含まれます。
ちなみに、ビジネスシーンで一般的に用いられるコミットメントには、“公約”や“承認”、“責任を持って関与する”といった意味があります。
コミットメント向上によるクリニック側のメリット
従業員のコミットメントが向上することにより、クリニックには以下のようなメリットが生まれます。
・生産性の向上
・離職率の低下
・コミュニケーションの活性化
各メンバーがコミットメント能力を十分に身に付けることで、クリニック全体の業務におけるレベルが上がり、こちらは必然的に生産性の向上につながります。
また、コミットメントが高い従業員は、やりがいやクリニックへの愛着も持ち合わせている傾向にあるため、離職率も低下する可能性が高いです。
ちなみに、コミットメントの向上は、チームビルディングにおいてとても重要なコミュニケーションの活性化も促してくれます。
各メンバーが業務に対する意識を高めるということは、メンバー間での信頼関係が生まれるということであり、さまざまなやり取りが円滑化し、積極的にメンバー同士で話す機会も増えるということになります。
もちろん、こちらはクリニックにおける課題の解決、新たなアイデアの創出といった相乗効果につながることも考えられます。
コミットメント向上による従業員側のメリット
各メンバーのコミットメント向上は、クリニックに良い効果をもたらし、チームビルディングの達成率をアップさせるだけでなく、以下のようなメンバー自身のメリットにもつながります。
・個人成果につながりやすい
・危機感を抱くようになる
コミットメントが向上すれば、結果への意識が高まります。
それにより、チームビルディングにおける行動が具体化され、個人成果にもつながりやすくなります。
もちろん、個人成果はリーダーや他のメンバーの信頼獲得、地位確立などにも直結します。
また、コミットメントを向上させることにより、メンバーは「やらなければならない」という危機感を醸成しやすくなります。
こちらは、チーム単位で動くチームビルディングにとって欠かせない要素であり、各メンバーの人間的成長にもつながります。
従業員のコミットメントを向上させるコツ
クリニックのリーダーである院長先生は、各メンバーのコミットメントを向上させるため、以下のような施策に取り組み、メリットを得るべきです。
施策 | 得られるメリット |
個々の能力を活かした職務、 役割を与える | 各メンバーがやりがいを感じ、コミットメントを向上させる |
クリニックの理念や経営方針をきちんと共有する | 各メンバーに「このクリニックだからこそ、 自分の仕事に価値を感じられる」と思ってもらえる |
まとめ
ここまで、チームビルディングにおけるコミットメント向上のメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
リーダーにとって、従業員のコミットメント能力を育てることは重要な課題の1つだと言えます。
また、院内での取り組みでは不十分だと感じる場合には、3up Projectを活用し、各メンバーにおける医療従事者としての基本的なスキルを育てることも検討してください。