クリニックのチームビルディングでは、院長先生がリーダーシップを発揮し、メンバーのパフォーマンスを最大限に引き出す必要があります。
では、ここでいうリーダーシップとは、具体的にはどのような能力のことを指すのでしょうか?
ここからは、リーダーシップの概要や高める方法などについて解説します。
リーダーシップの概要
リーダーシップとは、集団に目標達成を促すよう影響を与える能力のことをいいます。
チームビルディングにおいては、基本的に院長先生が正式にリーダーとして認定されますが、他のビジネスシーンでは、集団内から自然発生的に生まれるリーダーがリーダーシップを発揮することもあります。
ちなみに、リーダーシップという言葉は、“導く”などの意味があるLeaderという単語に、“位置”を意味するShipという単語を組み合わせたもので、1820年頃から使用されています。
チームビルディングでリーダーシップを高める方法
冒頭で触れたように、クリニックの院長先生は、リーダーシップを高めてメンバーに良い影響を与えなければいけません。
また、リーダーシップを高めるためには、以下のような方法を実践する必要があります。
・目標を明確に伝える
・リーダー自らが行動する
・チーム全体を客観視する
・長期的な人間関係の形成を目指す
目標を明確に伝える
院長先生がリーダーシップを高めるためには、チームビルディングのメンバーに対し、目標を明確に伝えなければいけません。
リーダーの中には、チームの目標やその理由についてメンバーにハッキリと伝えず、業務の指示を出すだけの方もいますが、こちらは避けるべきです。
目標を明確にすることで、メンバーそれぞれが目的意識を持って業務に取り組めるため、チーム全体のモチベーションは上昇します。
リーダー自らが行動する
チームビルディングにおいて、院長先生は自ら積極的に行動し、メンバーの気持ちをまとめることが大切です。
具体的には、以下のような3つのステップを踏むことで、リーダーシップを高めることができます。
ステップ1 | 目標を明確にし、メンバーと共有する |
ステップ2 | リーダー自ら規範を見せ、メンバーの行動を促す |
ステップ3 | うまくいかないメンバーがいればフォローする |
チーム全体を客観視する
院長先生が目標に向かってプランを組み、メンバーを指導するにあたっては、常にチーム全体を客観視するようにしましょう。
そのクリニックにのみ通じる方法で物事を見てしまうと、目標に向かう全体の流れが把握できなかったり、チームビルディングに問題が生じていても、なかなか気付かなかったりするおそれがあります。
一方、チーム全体を俯瞰で見ることにより、目標までのプランを客観的に見直したり、問題が浮き彫りになったりすることにつながります。
長期的な人間関係の形成を目指す
クリニックのチームビルディングにおいて、人間関係の形成はとても重要です。
しかし、リーダーはメンバーとの一時的な関係悪化をおそれ、摩擦を避けるようなことをしてはいけません。
あくまで意識すべきなのは、メンバーとの長期的な人間関係の形成であり、遠慮なく意見をぶつけ合うことにより、相互の信頼関係を築くことが大切です。
また、このような関係性を築くことで、メンバーは院長先生の声を素直に聞き入れるようになり、よりリーダーシップを発揮しやすい環境が出来上がります。
まとめ
ここまで、チームビルディングにおけるリーダーシップの概要や高める方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
チームビルディングでは、院長先生以外にも、自主的にリーダーシップを発揮するメンバーがいることが望ましいです。
また、そのような意識の高い従業員を育てるためには、医療機関に特化した3up Projectなどのセミナーを活用することも検討してください。