クリニックのチームビルディングにおけるリーダーと言えば、院長先生をイメージする方も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
場合によっては、さまざまな業務や分野ごとに、リーダーを複数配置することもあります。
今回は、チームビルディングにおけるリーダーの種類と特徴について解説します。
チームビルディングにおけるリーダーの種類6選
リーダーの役割は、チームを代表する一人として、全体で目標を達成するために行動することです。
また、クリニックのチームビルディングにおけるリーダーには、主に以下のような種類があります。
・ビジョン型リーダー
・コーチ型リーダー
・関係重視型リーダー
・民主型リーダー
・実力型リーダー
・強制型リーダー
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
ビジョン型リーダー
ビジョン型リーダーは、チームビルディングの各メンバーに自身のビジョンを伝え、人を巻き込む力のあるリーダーです。
言い換えれば、人が付いていきたくなる魅力的なリーダーであり、チームの改革期や急な成長期には有効な存在ですが、理想論を語りすぎることにより、メンバーから不満が上がることもしばしばあります。
コーチ型リーダー
コーチ型リーダーは、メンバーの能力を引き出すタイプのリーダーです。
具体的には、各メンバーの考え方を尊重し、特徴や性格を活かした方法を見出すタイプです。
このようなリーダーは、個々の成長を促すことに長けていますが、短期的な目標達成にはあまり向いていません。
関係重視型リーダー
関係重視型リーダーは、メンバーと強い関係性を築く、調整力に優れたリーダーです。
名前の通り人間関係を良好に保つことを重視し、各メンバーにとって業務が進めやすい環境を構築します。
しかし、こちらのタイプのリーダーは、人が良すぎると対立を避け、改善が後回しになってしまう傾向にあります。
民主型リーダー
民主型リーダーは、メンバーと同じ目線に立ち、有効的な関係を保つリーダーです。
意思決定は自身だけで行わず、常にメンバーの意見を反映させます。
このようなリーダーと接したメンバーは、モチベーションが向上し、チームにとって有益な意見を多く出すことが予想されます。
しかし、民主型リーダーは、全員の意見を聞いてしまうことにより、緊急性の高いトラブルに対応できない可能性があります。
実力型リーダー
実力型リーダーは、ペースセッター型リーダーとも呼ばれ、自身がプレイヤーとしてチームを引っ張っていくタイプです。
リーダー自身が手本となって高い基準を示し、メンバー全体にパフォーマンスの向上を促します。
実力のあるメンバーを育てたいクリニックにとっては良い存在ですが、自身と同じレベルをメンバーに求めるリーダーであるため、場合によってはモチベーションを下げてしまう可能性もあります。
強制型リーダー
強制型リーダーは、メンバーに対し強制的に指示命令をする厳格なリーダーです。
こちらは、チームビルディングにおける他のリーダーが機能しない場合に推奨されるタイプであり、常にこちらのタイプでいることは、クリニックにとってあまりプラスにはなりません。
各リーダーの役割一覧
上記のリーダーにおける役割をわかりやすく一覧でまとめると、以下のようになります。
特徴 | |
ビジョン型リーダー | 長期視点の提供 |
コーチ型リーダー | 能力の拡大 |
関係重視型リーダー | 調和の形成 |
民主型リーダー | 情報の吸い上げ |
実力型リーダー | 模範の提示 |
強制型リーダー | 即座の服従 |
まとめ
ここまで、クリニックのチームビルディングにおけるリーダーの種類と、それぞれの特徴について解説してきました。
さまざまなタイプのリーダーが存在することにより、クリニックのチームビルディングにおけるバランスが良くなります。
もし、リーダーとして機能する人材を育成したいのであれば、3up Projectの活用も視野に入れることをおすすめします。