チームビルディングにおける“エンパワーメント”の重要性

チームビルディング

クリニックのチームビルディングにおけるリーダーである院長先生は、チームの一体感やメンバーの成長を重視しながら、目的の遂行を目指します。

また、このときに必要な試みの1つに、“エンパワーメント”が挙げられます。

今回は、エンパワーメントの概要やメリット、アプローチの方法などについて解説します。

エンパワーメントの概要

エンパワーメントとは、広義では潜在的な能力を引き出し、発揮させることをいいます。

チームビルディングを含むビジネスの現場では、能力開花や権限移譲といった意味で使用され、メンバーが意思決定の権限を持って業務にあたることを指します。

院長先生は、メンバーの自発的な判断や行動を促すことを目的に、エンパワーメントを導入します。

エンパワーメントのメリット

クリニックのチームビルディングにおけるエンパワーメントのメリットは、主に以下の通りです。

・意思決定の迅速化、生産性向上
・メンバーの能力向上
・メンバーの責任感、モチベーション向上
・患者満足度向上

意思決定の迅速化、生産性向上

エンパワーメントによって権限移譲されることにより、メンバーはリーダーの指示を待たずに判断できる範囲が増えます。

こちらは、意思決定の迅速化だけでなく、業務における生産性の向上にもつながります。

メンバーの能力向上

エンパワーメントを導入することで、メンバーそれぞれの判断機会が増加し、状況に合わせた業務の進め方などについて、各々が考えて行動するようになります。

このことから、メンバーにおける判断力や業務能力の向上が期待できます。

メンバーの責任感、モチベーション向上

エンパワーメントを採り入れることにより、各メンバーは判断機会が増加し、その判断に伴う責任感も認識するようになります。

また、与えられた業務ではなく、自らの意思によって判断した業務に取り組むことで、メンバーはやりがいを感じやすくなり、モチベーションもアップする可能性があります。

患者満足度向上

現場レベルで意思決定ができる範囲が増加することで、状況に応じた柔軟な判断を適切に行うことが可能になります。

そのため、細かい患者様のニーズに応えたり、トラブルなどの対応を迅速に行ったりすることができ、こちらは患者満足度の向上につながります。

エンパワーメントにおけるアプローチの方法について

クリニックのチームビルディングにエンパワーメントを採り入れる方法としては、以下の2つの方法があります。

・構造的アプローチ
・心理的アプローチ

構造的アプローチ

構造的アプローチは、相対的に権限を持つ人物が、持たない人物に対して権限や経験を与えることにより、組織の活性化やパフォーマンスの最大化を目指すというものです。

具体的には、以下のようなアプローチの方法を指しています。

 
権限を与えるリーダーが現場に権限を移譲する など
経験を与える重要な意思決定の場にメンバーを参加させる など

心理的アプローチ

心理的アプローチは、メンバーが持つモチベーションやエネルギー、自己効力感を高めていくものです。

自己効力感とは、自身がある行動についてうまく遂行できると思っていることを指し、メンバーの自己効力感は成功体験によって高まる可能性が高いです。

そのため、チームビルディングのリーダーは、プレゼンテーションの機会を設けるなどして、メンバーの成功体験を増やす必要があります。

まとめ

ここまで、チームビルディングにおけるエンパワーメントの重要性について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

クリニックのチームビルディングは、エンパワーメントを重視しながら行い、リーダーのワンマンチームにならないように注意しなければいけません。

また、よりメンバーの能力やモチベーションを引き出したいという場合には、3up Projectの活用も視野に入れてください。

タイトルとURLをコピーしました