クリニックのチームビルディングでは、各メンバーが団結した上で行動しなければいけません。
また、そのプロセスにおいては、会議やグループワークが実施されることもありますが、このときに重要になってくるのがファシリテーションです。
今回は、ファシリテーションの概要やメリット、導入のコツについて解説します。
ファシリテーションの概要
ファシリテーションとは、チームビルディングにおける会議やグループワークなどにおいて、進行や意思決定を促進する技法をいいます。
例えば、参加するメンバーの意見を引き出したり、問題を整理したり、合意形成を促進したりするための手法や技法を用いて、円滑なコミュニケーションを支援します。
また、ファシリテーションを行う人物はファシリテーターと呼ばれ、こちらはクリニックのチームビルディングにおいては、リーダーである院長先生が務めるケースが多いです。
ファシリテーションのメリット
チームビルディングのプロセスである会議、グループワークにおいてファシリテーションを導入するメリットは、主に以下の通りです。
・適切な合意形成ができる
・アイデアが生まれるきっかけになる
・メンバーのモチベーションを向上させる
適切な合意形成ができる
通常の会議やグループワークでは、少数派のメンバーが納得できない場面が見られますが、ファシリテーションを導入すれば、参加者全員が納得できる合意を形成できるよう、働きかけることができます。
アイデアが生まれるきっかけになる
ファシリテーションは、メンバーの中に眠っているアイデアを掘り起こしたり、複数人の意見を合わせて、新しい答えを見つかるきっかけになることもあります。
メンバーのモチベーションを向上させる
院長先生がファシリテーションのスキルを身に付けることで、すべてのメンバーから効率的に意見を集めることができます。
また、こちらは会議や議論の短縮化、メンバーの積極性やモチベーション向上にもつながります。
ファシリテーションを導入するコツ
クリニックのチームビルディングにファシリテーションを導入する場合、主にファシリテーターを務める院長先生は、以下のようなスキルを身に付け、適切に導入する必要があります。
・コミュニケーションスキル
・軌道修正スキル
・議論を進めるスキル
コミュニケーションスキル
チームビルディングの会議やグループワークでは、上下関係やプロジェクトへの関わり具合によって、意見を言いづらいと感じるメンバーも出てきます。
そのため、院長先生には、若手や新人でも発言しやすい環境をつくるコミュニケーションスキルが必要になります。
具体的には、以下のようなことを実践し、話しやすい雰囲気をつくることをおすすめします。
施策内容 | 例 |
メンバーの緊張をほぐす施策 | 自己紹介、1分間スピーチ など |
メンバーへの配慮 | メンバーが答えやすい質問を投げかける など |
軌道修正スキル
会議の目的を達成するには、議論が脱線したときに、すみやかに本題に戻すスキルが必要になります。
話が逸れると、本来の議題の結論が出ないまま、会議が終わってしまうことも考えられます。
議論を進めるスキル
院長先生には、ファシリテーターとして、メンバーが納得できる結論へ導くスキルも求められます。
具体的には、誰か一人の意見に肩入れすることなく、中立な立場から議論を進めていくことや、議論が膠着したとき、別の角度からの切り口で問いかけることなどが重要です。
まとめ
ここまで、チームビルディングにおけるファシリテーションの重要性について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
複数のメンバーで構成されるチームビルディングでは、意見がぶつかったり、スキルに差が出てしまったりすることがあります。
そのような場合は、適切なファシリテーションの導入や、3up Projectの活用などにより、問題解決を目指しましょう。