チームビルディングに必要なコンフリクト解決について

チームビルディング

クリニックのチームビルディングでは、複数のメンバーが同じ目標に向かって進む必要がありますが、最初からそううまくはいきません。

また、性格や考え方、能力の異なるメンバーをまとめるためには、コンフリクト解決の考え方が必要不可欠です。

今回は、こちらの概要や手法などを中心に解説します。

コンフリクト解決の概要

そもそもコンフリクトとは、論争や対立、利害の衝突が起こり、緊張状態になることをさしています。

これまでのビジネスシーンでは、調和を重んじる傾向にあり、極力コンフリクトは回避されてきました。

しかし、近年はコンフリクトを前向きに捉え、当事者である双方が納得するための解決策を見出すという考えにシフトされつつあります。

こちらが、コンフリクト解決です。

コンフリクトの主な原因

クリニックのチームビルディングにおいて、メンバー間のコンフリクトが生じる主な原因としては、以下のことが挙げられます。

 概要
条件の対立お互いの目指すところ、拘束する条件が違うがゆえに起こる対立
認知の対立お互いの認知や解釈の違いによって起こる対立
感情の対立お互いの感情が原因となって起こる対立

コンフリクト解決における手法

メンバー間で発生したコンフリクトを解決するためには、主に以下のような手法が用いられます。

・強制
・服従
・妥協
・回避
・強調

強制

強制は、コンフリクトが生じているいずれかのメンバーの意見、考え方を押し付けるというものです。

どちらかのメンバーの意見が一方的に通ることで、一時的な解決にはなりますが、メンバー間の関係が悪化する可能性が高いため、あまり有効な方法とは言えません。

特に、立場の強い人物が、弱い人物に対して強制することにより、強制されたメンバーからは大きな反感を買うおそれがあります。

服従

服従は、対立するメンバーのどちらかが、相手の考えや意見をすべて受け入れるというものです。

強制とは裏表の関係であり、どちらかが強制による解決を図れば、もう一方は必然的に服従することになります。

そのため、こちらも良い解決法とは言えず、強制とあわせて選択することはなるべく避けなければいけません。

妥協

妥協は、それぞれの考え方や利害を考慮した上で、コンフリクトが生じている双方が、ある程度納得できる着地点を見つけるというものです。

日本のビジネスシーンでは、こちらのコンフリクト解決がよく利用されます。

ただし、こちらは結果的に、双方が一定の損失を許容するということになるため、今後のチームビルディングにおける改革や活性化にはつながりにくいと言えます。

回避

回避は、意識的にメンバー間の直接的な衝突、対立を避けるという手法です。

こちらを選択することにより、当面の衝突や対立はなくなるため、一見コンフリクトは解決したように感じますが、実際はそうとは限りません。

大抵は、回答を先延ばししたに過ぎず、後々再び対立が起こるケースが多いです。

協調

強調は、チーム全体のまとまりを重視するチームビルディングにおいて、もっとも有効なコンフリクト解決です。

こちらは、対立する双方の意見や利益を尊重し、お互いにとって利益がある解決を目指す方法です。

妥協は、双方が一定の損を被る手法ですが、協調はどちらにとっても利益のある落としどころを見つける手法であるため、実施後に当事者同士が協力し、問題解決に取り組むこともできます。

まとめ

ここまで、クリニックのチームビルディングに必要なコンフリクト解決について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

チームビルディングで重要なのは、コンフリクトを根絶することではなく、発生したコンフリクトにどう向き合うかです。

もし、クリニックのチームビルディングにおいて、人間性も含めたメンバーの教育を行いたいというのであれば、3up Projectの活用をおすすめします。

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