チームビルディングにおける意思決定のプロセスについて

チームビルディング

チームビルディングは、目標達成に向けた意思決定の連続です。

また、意思決定には、チームを構成するすべてのメンバーが関わりますが、こちらのプロセスは大きく2つの種類に分かれています。

今回は、これらの意思決定のプロセスについて、特徴やメリット・デメリットなどを解説します。

チームビルディングにおける2つの意思決定プロセス

クリニックのチームビルディングにおいて、意思決定を行う場合のプロセスには、主に以下の2つがあります。

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トップダウンチームのトップが意思決定を行い、現場のメンバーに対して指示を出す
ボトムアップ現場のメンバーからの意見やアイデアをリーダーが承認し、意思決定を行う

トップダウンは上意下達とも呼ばれるもので、チームビルディングのリーダーである院長先生が意思決定を行い、それに沿った指示をメンバーに出すことで業務を進める方法です。

一方、ボトムアップは下意上達と呼ばれ、現場のメンバーを中心に、どのような意思決定を行うのかを導き出し、最終的にリーダーが判断を下します。

トップダウンのメリット

トップダウンによる意思決定のメリットは、チームをまとめるリーダーから現場で業務を行うメンバーまで、スムーズな伝達が可能になるという点です。

決定から実行までのタイムラグが少なく、経営状況の変化などに適宜対応することができます。

また、リーダーとメンバーに共有するゴールがあるチームビルディングでは、全体で一体感を持って業務に臨むことも可能です。

トップダウンのデメリット

トップダウンの意思決定はリーダーが行うため、リーダーが動かなければメンバーは何もできず、場合によっては指示待ちが増える可能性があります。

また、各メンバーの臨機応変な対応を許さない雰囲気があると、不満を抱えるメンバーが増える上に、現場が抱えるリアルな課題が改善されないことも考えられます。

もちろん、人望のあるリーダーでないと、意思決定は組織全体で正しく実行されません。

ボトムアップのメリット

ボトムアップによる意思決定は、メンバーの主体性を醸成することにつながります。

メンバーは自身の意見や提案を汲み取ってもらえるため、自ら考えて行動し、同時にモチベーションもアップさせます。

また、リーダーが現場の課題を早期に把握でき、解決につなげやすい他、風通しの良い組織づくりにつながることもメリットです。

ちなみに、このような自身の意見が通りやすい環境は、メンバーにおけるクリニックへの信頼度や愛着信にもつながります。

このようなメンバーが増加すれば、当然ながら離職率も低下し、優れたメンバーの流出を防ぐことができます。

ボトムアップのデメリット

ボトムアップによる意思決定は、良くも悪くも現場のメンバーの意見を吸い上げる形です。

そのため、メンバーの意見を集約する過程において、無難な意見にまとまってしまうという懸念があります。

また、最大のデメリットとしては、意思決定までの時間がかかるということが挙げられます。

具体的には、現場の意見を広い、まとめ上げ、各部署・部門に根回しをするという過程が必要になります。

もちろん、自ら考えて行動できるようなメンバーがいなければ、ボトムアップによる意思決定は機能しませんし、業務に対するモチベーションを生む環境でないと、多様な意見やアイデアを得ることは難しいです。

まとめ

ここまで、チームビルディングにおける意思決定のプロセスについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

リーダーはクリニックの現状やメンバーの能力などに応じ、トップダウン、ボトムアップという2つの意思決定プロセスを使い分ける必要があります。

また、それぞれを採用するために必要なメンバーの能力については、3up Projectなどを駆使して育成することも考えなければいけません。

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