チームビルディングにおけるアクションラーニングについて

チームビルディング

チームビルディングには、クリニックにおける組織としてのまとまりだけでなく、メンバー個人の能力も求められます。

また、こちらを育てる方法の一環として用いられるプロセスとして、“アクションラーニング”というものがあります。

今回は、アクションラーニングの概要やメリット、進め方などについて解説します。

アクションラーニングの概要

アクションラーニングとは、チームビルディングにおけるメンバーと組織(クリニック)の学習能力を高めるプロセスのことをいいます。

具体的には、参加者が小グループを組み、組織が直面している問題に対し、ディスカッションで解決策を考え、それを実行するというものです。

また、こちらと似た言葉に“アクティブラーニング”というものがありますが、これらには以下のような違いがあります。

アクティブラーニングアクティブラーニング講師の指導のもとで行うケーススタディを採り入れた学習形式
アクションラーニング小グループで現実の課題の解決を進める学習プロセス

簡単にいうと、アクティブラーニングがアウトソーシングであるのに対し、アクションラーニングは組織内で行うものだということです。

アクションラーニングのメリット

クリニックのチームビルディングにアクションラーニングを採り入れることで、以下のようなメリットが生じます。

・メンバーの能力開発
・組織の問題解決能力の向上
・組織が抱える問題、課題の解決

アクションラーニングを実践することで、メンバーは一般的な学習手法と比べ、より現実的で業務に則した観点から課題に対する理解力、分析力、解決のアイデアを創出する思考力などを培うことができます。

また、アクションラーニングを繰り返すことにより、クリニックは今後新たな課題にぶつかった場合でも、培った力をもとに有効な対策を講じられますし、さまざまな視点が混ざった議論が交わされることで、より優れた解決方法を探し出すことにもつながります。

アクションラーニングの一般的な進め方

クリニックのチームビルディングにおいて、アクションラーニングを進める際は、以下のような段階を踏むことになります。

・課題の理解と課題の再定義
・目標の設定
・実行、質問
・リフレクション

チームビルディングのメンバーは、まずどのようなテーマで話し合いをするのかを設定します。

その後、課題が決まったらゴールを設定します。

もちろん、ここでいう目標はチームビルディングの目標とは別物です。

議論では、アクションラーニングコーチを務める従業員が、メンバーにさまざまな質問をし、課題に対して深掘りしていきます。

多様な角度からの質問にメンバーは回答を繰り返しながら、課題の全体像を把握、理解し、本質に迫っていくことができます。

そして、問題を根本的に洗い出し、解決するための行動について考えることができたら、リフレクション(内省)して振り返ります。

質問の答えを受け考え、今までの状況を振り返ることで、課題の本質がよりはっきりと見えてきます。

アクションラーニングにおける注意点

アクションラーニングでは、まずその課題解決のために必要な権限があるかどうかが肝心です。

対象となっているメンバーに課題解決の権限がなければ、行動にはつなげられません。

また、アクションラーニングでは、実際に課題を扱うため、原因や責任追及で話を終わらせないことが大切です。

原因や責任追及をし、特定のメンバーなどを糾弾しても、生産的な議論は行われません。

まとめ

ここまで、アクションラーニングの概要やメリット、一般的な進め方などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

クリニックのチームビルディングでは、メンバーと組織の両方を育てるこのような取り組みが必須です。

また、アウトソーシングでも教育を強化したいというクリニックは、3up Projectの活用も検討してみてください。

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