クリニックのチームビルディングでは、メンバーのスキルを向上させるための取り組みが必要不可欠です。
また、すべてのクリニックで導入を検討していただきたい教育方法に、“リスキリング”が挙げられます。
ここからは、リスキリングの概要や具体的な方法などについて解説したいと思います。
リスキリングの概要
リスキリングとは、業務において必要なスキルを習得するための教育をいいます。
欧米では、2016年頃から取り組みがスタートしていて、日本でも政府がリスキリングへの取り組みを呼び掛けている状況です。
現在、ビジネスの現場は第4次産業革命とも呼ばれる革新的な変化が起きています。
具体的には、AIなどの活用によるデジタル化、自動化が急速に進んでいて、こちらは医療業界も例外ではありません。
しかし、このような時代の進歩が加速するにつれて、便利な部分も出てくれば、新たな業務フローに対応するためのスキルを習得する必要も出てきます。
リスキリングは、このようなスキルを習得するために必要な教育です。
リスキリングを導入することのメリット
クリニックのチームビルディングにおいて、リスキリングを導入することにより、時代の進歩に乗り遅れず、業務を遂行することができます。
こちらは、以下のようにリスキリングを導入しない場合とする場合の流れを比較すればわかりやすいです。
組織の流れ | |
リスキリングを導入しない場合 | 新規業務の発生⇒高度従業員の採用⇒採用の難航化⇒デジタル、自動化への移行不可 |
リスキリングを導入する場合 | 新規業務の発生⇒リスキリング⇒既存従業員のスキル習得⇒新規業務開始⇒デジタル、自動化への移行 |
業務のデジタル化、自動化に対応できる人材は、どの市場でも不足しています。
そのため、対応できる高度なメンバーを採用しようとすると、なかなかうまくいかず、時代に乗り遅れてしまうことが考えられます。
一方、既存のメンバーにスキルを習得してもらうことにより、新たに人材を補充する必要がなく、スムーズに新しい業務を始めることができます。
リスキリングの導入方法
チームビルディングにおいてリスキリングを導入する際には、以下のような流れで行います。
・リスキリングのテーマ決定
・リスキリング施策の設計
・学習環境の整備
・活用機会の提供
まずは、クリニックの経営戦略で必要なスキルと、メンバーが現在持っているスキルを洗い出し、リスキリングのテーマを決定します。
その後、社内研修やオンライン講座など、学習方法を選択し、就業時間に学習時間を組み込むなど、適切な学習環境を整備します。
また、リスキリングでメンバーが習得したスキルについて、実際に活用する機会を与えることも重要です。
リスキリングの注意点
リスキリングは、すぐに結果が出る取り組みではありません。
クリニックは、習得を目指すスキルやアウトソーシング先の選定などに時間を割く必要があります。
また、リスキリングを導入する場合は、メンバーのモチベーションを向上させるために、学習の動機付けを行わなければいけません。
メンバーに“やらされている感”があると、効率的なスキルの習得につながらないからです。
その他、メンバーが新たなスキルを習得することで、転職リスクが生じる点にも注意が必要です。
リスキリングにより、新しいスキルや知識を得て可能性が広がったメンバーは、より多くの収入を得ることができる、もしくは自身の望む働き方が叶うような職場への転職を検討する可能性があります。
まとめ
ここまで、クリニックのチームビルディングでの導入をおすすめするリスキリングについて解説してきました。
新しい業務に必要なスキルを習得させる場合、どうしても社内での取り組みだけでは不十分になることがあります。
そのような場合は、3up Projectをはじめとするアウトソーシングのセミナーやプログラムもあわせて活用してください。