アンコンシャスバイアスによるチームビルディングへの悪影響

チームビルディング

チームビルディングを構成するメンバーは、最初から一体感を持って目標に向かっているわけではありません。

少しずつお互いを知っていくことで、徐々に一体感が出てきますが、形成期や混乱期には、“アンコンシャスバイアス”を持つメンバーが存在することもあります。

今回は、こちらの概要や悪影響などについて解説します。

アンコンシャスバイアスの概要

アンコンシャスバイアスとは、無意識バイアスとも呼ばれるもので、無意識の偏見や先入観、思い込みのことをいいます。

具体的には、性別や人種、年齢、上下関係などから、無意識に受け入れをためらったり、拒否したりすることを指しています。

チームビルディングの形成期や混乱期は、メンバーのスキルも考え方も未熟であることが多く、このような偏見を持ったメンバーが多数存在することも珍しくありません。

アンコンシャスバイアスの典型的なパターン

アンコンシャスバイアスには、以下のような典型的なパターンがあります。

パターン概要
一貫性バイアス特定の人物に好意を抱くと、その人物に対するすべてのものに対して好意的に考えるようになる
ステレオタイプバイアス特定のグループにステレオタイプ的な判断をし、客観的な判断を妨げる
確証バイアス仮説や信念を検証する際、それを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視、または集めようとしない
正常性バイアス自身にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする
集団浅慮集団に属することで、無意識に同調傾向、思考停止に陥る
慈悲的性差別異性への好意的な思い込みが差別につながること

アンコンシャスバイアスがチームビルディングに与える悪影響

チームビルディングのメンバーがアンコンシャスバイアスを持ったままコミュニケーションを取ることで、チームの人間関係が悪化する可能性があります。

特に、年齢や性別などに関する無意識の偏見は、普段の態度や会話に自然と表れてしまい、こちらは特定のメンバーにおけるモチベーションやパフォーマンスの低下、ひいてはチーム単位での業務効率の低下につながります。

また、現代の経営環境では、多様な人材が活躍できる環境づくりが、社会的にも重要なテーマになっています。

例えば、LGBTQをはじめとするセクシュアルマイノリティへの理解が進むとともに、外国人雇用の機会も増えています。

しかし、チームにアンコンシャスバイアスが存在すると、組織の多様性が阻害され、大きなトラブルやチーム力の低下を招くことも考えられます。

さらに、メンバーの人種や宗教、性別、文化に対する差別的な発言により、クリニックが社会的な信用を失うおそれもあります。

チームのアンコンシャスバイアスをなくすには?

チームビルディングに悪影響を与えるアンコンシャスバイアスをなくすには、研修や認知テスト、アンケートなどを実施すべきです。

院内での研修を行うことで、メンバーがアンコンシャスバイアスへの理解を深めるため、考え方の異変に気づきやすくなったり、対処できたりするようになります。

もちろん、こちらの研修は、社内で行うものだけでなく、専門家などにアウトソーシングしたものでも構いません。

また、認知テストやアンケートにはさまざまな種類があるため、メンバーは具体例を参照しながら、チェックリストを通して無意識の偏見や思い込みに気付ける上に、自身の偏見や思い込みの傾向、度合いなども理解できます。

まとめ

ここまで、アンコンシャスバイアスによるチームビルディングへの悪影響を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

クリニックの院長先生は、チームビルディングの不安因子となる要素について、徹底的に排除しなければいけません。

また、メンバーの育成や教育に注力する必要もあり、その際には3up Projectなどのセミナーも活用すべきです。

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