チームビルディングにおけるジグソーメソッド導入の目的

チームビルディング

チームビルディングにおける重要なポイントは、すべてのメンバーの能力を向上させ、同じ目的に向かわせることです。

また、そのために導入を検討したい仕組みの一つに、“ジグソーメソッド”というものがあります。

今回は、こちらを導入する目的を中心に解説したいと思います。

ジグソーメソッドの概要

ジグソーメソッドとは、チームビルディングなどのグループにおける学習方法のことをいいます。

具体的には、まず一つのテーマを分割し、グループのメンバーそれぞれの分割した情報を与えます。

その情報をもとに、メンバー同士で説明したり、相談したりしながら、もとのテーマを再生していくという協調学習です。

まるでジグソーパズルを組み立てるような仕組みであることから、このように呼ばれています。

チームビルディングにおいてジグソーメソッドを導入する目的とは?

クリニックのチームビルディングにおいてジグソーメソッドを導入する目的は、主に以下の通りです。

・コミュニケーション能力の向上
・問題解決力の向上
・発想力の向上

コミュニケーション能力の向上

ジグソーメソッドでメンバーに与えられるテーマや課題は、学習者同士で情報や意見を交換しなければ、先に進められないように設計されています。

そのため、メンバー同士のコミュニケーションが必要不可欠であり、こちらは各メンバーのコミュニケーション能力を育てることにつながります。

問題解決力の向上

ジグソーメソッドでは、与えられたテーマや課題に対し、学習者であるメンバーが主体的に考え、答えを導き出すことが求められます。

このように、自分なりの答えを導き出すまでのプロセスを踏むことは、個々の問題解決力の向上が期待できます。

発想力の向上

ジグソーメソッドでは、各メンバーがそれぞれ持っている情報に加え、他のメンバーの情報や意見を採り入れることで、自身では思いつかなかったような新たな考えやアイデア、課題の解決方法の発想につながることがあります。

ジグソーメソッドの導入方法について

チームビルディングでジグソーメソッドを導入する際は、一般的な以下のような段階を踏みます。

段階備考
①テーマ、課題を設定する調べたいテーマと議題を設定する
②グループに分ける4人1組程度のグループを5~6チームほど構成する
③エキスパート活動を行う各グループで専門家をつくり上げる活動を行う
④ジグソー活動を行うグループを再構築し、ジグソー活動を開始する
⑤発表するグループごとに学んだ内容を発表する
⑥一人で問いを記述するグループではなく、各メンバーがそれぞれ問いについて記述する

エキスパート活動では、各グループにおける特定のメンバーが、内容の異なる資料1~6を受け取り、その分野に関する専門家になります。

その後、各グループの専門家が集まり、ディスカッションを行うことで知識を深めます。

そして、ジグソー活動のとき、専門家は元のグループに戻り、各グループは担当者が持ち帰った情報を発表し、意見交換を行います。

ちなみに、グループごとの発表では、学んだ内容だけでなく、そのグループのメンバーが今回のジグソーメソッドを通じて学んだことも組み込む必要があります。

また、メンバー一人一人が問いに答える最終パートでは、エキスパート活動やジグソー活動で得られた情報がなければ、回答できないような問題を用意しておきます。

まとめ

ここまで、チームビルディングにおけるジグソーメソッド導入の目的、進め方などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

少し複雑なメソッドではありますが、チームビルディングのメンバーを育成する方法としては、非常に効果もある方法だと言えます。

もちろん、各メンバーの育成により力を入れたいのであれば、3up Projectなどのセミナーも効果的に併用していくべきです。

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