クリニックのチームビルディングは、規模が大きいほど統率が難しくなるため、各部門のリーダーを配置して問題を解決することがあります。
しかし、チーム全体を束ねるのはやはり院長先生であり、このときには“チェンジリーダー”としての能力も求められます。
今回は、チェンジリーダーについて詳しく解説します。
チェンジリーダーの概要
チェンジリーダーとは、社会や時代の変化を適確に捉え、それをチャンスに変えることができるリーダーのことをいいます。
チームビルディングにおいて、院長先生はマネジメントリーダーとしての役割も果たします。
こちらは、業績アップや目標を達成する能力が求められる役割で、計画立案や予算策定、人材配置、進捗状況の確認など、業務は多岐にわたります。
一方、チェンジリーダーには、グローバル化や異業種の新規参入といった社会環境の変化に順応し、パフォーマンスを維持することが求められます。
院長先生がチェンジリーダーとしてやるべきこと
院長先生は、マネジメントリーダーとしてだけでなく、チェンジリーダーとしても主に以下のようなことを実践しなければいけません。
実践内容 | 詳細 |
変革の必要性の理解 | 現状を否定し、変化を受け入れるようメンバーを説得するため、院長先生自身がこの取り組みを理解する |
変革への準備の見定め | メンバーの業務内容などを確認し、変革への準備を進める |
変革への準備 | 提案された変更を、チームにとってより快適に実行できる方法を見つける |
変革の内容確認 | 変革への取り組みが広すぎないか、導入までのスケジュールが短すぎないかなどをチェックする |
変革によるステークホルダーへの影響の考慮 | メンバーや患者さんなど、影響を受ける方の立場になり、取り組みを考える |
変革による学びの共有 | 変革により、チームにどのような利益をもたらしたのかをメンバーにアピールする |
取り組みの継続 | 変革が意図した目的に沿っているかどうか、正しい方向に進んでいるかどうかを確認する |
チームビルディングにおけるチェンジリーダーの必要性
クリニックのチームビルディングにおいて、院長先生にチェンジリーダーとしての役割が求められる背景には、以下のような経済社会の構造変化があります。
・技術革新の高速化
・国際競争の激化
・人口構造の変化
技術革新の高速化
技術革新、中でもIT化の波は、さまざまな産業に変化を求めるものになっています。
こちらは、クリニックを含む医療業界も例外ではありません。
そのため、院長先生はチェンジリーダーとして、ITが及ぼすさまざまな影響と対応策を考える必要があります。
国際競争の激化
業務について、国内で完結するという従来の常識から離れ、グローバルな視点で調整をしていくためにも、チームビルディングのチェンジリーダーは必要です。
チェンジリーダーには、このようなグローバル化、国際競争をけん引していくことが求められます。
人口構造の変化
日本を含む先進国では、少子高齢化が進んでいます。
こちらは市場として、事業運営として見たときに、大きな影響を及ぼす構造変化です。
具体的には、クリニック含むさまざまな日本の事業者において、ライフサイクルが成熟化しつつあるため、院長先生としては、チェンジリーダーとして既存の患者さんとの関係を深めていきつつ、新サービスの開発などにより、新たな提案を行うことで、需要の開拓を行っていかなければいけません。
まとめ
ここまで、チェンジリーダーとは何か、そして院長先生に求められるチェンジリーダーの役割、能力について解説してきました。
クリニックのチームビルディングでも、他の業種と同様に変化を恐れず、常にアップデートされた業務内容、サービス提供などを心掛けなければいけません。
もし、変革にあたってメンバーの能力が物足りないと感じるのであれば、3up Projectの導入もおすすめです。