クリニックのチームビルディングでは、リーダーである院長先生が力を付けることも重要ですが、やはりメンバーのスキルアップが必要不可欠です。
また、メンバーのスキルアップを目的とした取り組みの一つに、フォローアップが挙げられます。
ここからは、フォローアップの概要やメリット、方法などについて解説します。
フォローアップの概要

フォローアップとは、特定の事柄を徹底させるために面倒を見たり、追いかけたりすること、一度行った事柄をさらに強化し、その効果を確認するために、もう一度行って進展を調べることをいいます。
クリニックのチームビルディングでは、当然院長先生が面倒を見る側、メンバーが見られる側になります。
また、フォローアップと似たような言葉にフィードバックがありますが、こちらはメンバーからの質問などに対する意見を指すケースが多いです。
こちらに対し、フォローアップはメンバーに寄り添う形で行われます。
例 | |
フィードバック | メンバーのブラッシュアップのために意見する、問題解決のためにアドバイスをする など |
フォローアップ | ミーティングの後に追加で情報を提供する、メンバーのアクションを促す など |
フォローアップのメリット

フォローアップの主なメリットは以下の通りです。
・メンバーの業務遂行能力が向上する
・エンゲージメントが向上する
・離職率が低下する
メンバーが新しい業務に取り組む際などに、業務の進捗や成果を定期的にフォローアップすることで、業務内容が定着し、業務遂行能力が向上します。
また、メンバーのモチベーションを高め、エンゲージメントが向上することで、生産性が高まったり、全体的な離職率の低下、優秀な人材の流出防止につながったりすることもあります。
フォローアップの具体的な方法

チームビルディングにおけるフォローアップの具体的な方法としては、以下がおすすめです。
・院長先生との面談
・メンター制度
・フォローアップ研修
日頃業務の指示や指導、管理を行うのは直属の上司であるケースが多いため、院長先生が定期的にその部下にあたるメンバーと面談し、話しやすい環境をつくることで、本音を聞き出せる可能性があります。
また、メンター制度の導入も有効です。
こちらは、新入社員や若手社員などの悩みに対し、年齢や社歴の近い先輩社員が助言する制度であり、このような存在がいれば、経験の浅いメンバーでもプレッシャーやストレスを感じにくくなります。
ちなみに、クリニックのチームビルディングにおいて業務研修を実施した後は、そこで学んだことが定着しているか、実践できているかを振り返ってもらうため、メンバーを対象にフォローアップ研修も実施すべきです。
フォローアップの注意点

クリニックのチームビルディングでフォローアップを採り入れる場合は、適切なタイミングで行わなければいけません。
前述の通り、メンバーが新たな業務にチャレンジするときや、研修が終了した後などに実施しなければ、思うような効果は得られない可能性があります。
また、フォローアップは量よりも質にこだわることが大切です。
一度に多くの内容を詰め込みすぎてしまうと、内容についてこられず、消化不良になるおそれがあります。
もっと言えば、フォローアップそのものがメンバーにプレッシャーを与えてしまうことも考えられるため、メンバーの状況を見ながら、適切な内容にとどめておくことを心掛けましょう。
まとめ
ここまで、チームビルディングにおけるフォローアップのポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
すべてのメンバーがひとりでに成長していけば、院長先生は苦労しませんが、そのようなケースは極めて稀です。
やはり、フォローアップを含むサポートや、3up Projectなどのセミナーにより、メンバーがスキルを高めやすい環境をつくることが大切です。