クリニックのチームビルディングでは、メンバーの団結力が必要不可欠です。
各メンバーが同じ方向を向くことにより、目標の達成に限りなく近づきます。
しかし、チーム内でパワーハラスメントが横行すると、団結力は損なわれます。
今回は、チームビルディングにおけるパワーハラスメント対策を中心に解説します。
パワーハラスメントの概要
パワーハラスメントは、職務上の立場の優位性を利用し、業務上必要な範囲を超えて苦痛を与える言動です。
一般的にはパワハラと略して呼ばれます。
また、パワーハラスメントに該当し得る言動は、以下の6つの類型に分けられます。
類型 | 例 |
身体的な攻撃 | 上司が部下を殴る、蹴る など |
精神的な攻撃 | 必要以上に長時間の叱責を繰り返す など |
人間関係からの切り離し | 特定の従業員のみを集団で無視する など |
過大な要求 | これまで経験したことのない業務に就かせる など |
過少な要求 | 特定の従業員のみ一切仕事を与えない など |
個の侵害 | ・勤務時間外に休日の過ごし方を聞き出す ・しつこく食事に誘う など |
パワーハラスメントのデメリット
チームビルディングでパワーハラスメントが起こると、職場の環境や人間関係は悪化します。
そのため、生産性はほぼ間違いなく低下します。
また、不要な退職の増加、人材不足を引き起こす原因にもなります。
場合によっては、チームビルディングに欠かせない優秀なメンバーが退職してしまう可能性もあります。
さらに、パワーハラスメントはクリニックのイメージ低下、採用コストの増加にもつながります。
近年は、パワーハラスメントを行った人物について特定できるレベル感で、SNSや掲示板に掲載されることも多いです。
こちらの情報については、当然クリニックの採用応募者の目に触れることが考えられます。
チームビルディングにおけるパワーハラスメント対策
クリニックのチームビルディングでは、主に以下のパワーハラスメント対策を取る必要があります。
・相談窓口の整備 ・管理職のパワーハラスメント研修 ・アンケート調査の実施 |
各項目について詳しく説明します。
相談窓口の整備
クリニックのチームビルディングでは、まずパワーハラスメントの相談窓口を整備する必要があります。
もし、チーム内ですぐに設置するのが難しいのであれば、外注をしても構いません。
また、相談窓口をつくるだけでなく、相談担当者が相談に対して適切に対応できる仕組みも必要です。
例えば、相談担当者と人事担当者が連携できるようにするなど、パワーハラスメント解決につながる仕組みづくりが大切です。
管理職のパワーハラスメント研修
院長先生は、チームビルディングにおける管理職のメンバーに対し、パワーハラスメントの研修を実施します。
管理職は、部下のメンバーからの相談を受けることが多いです。
そのため、パワーハラスメントの事実を最初に知りやすく、部下の様子の変化に気付ける立ち位置でもあります。
管理職がしっかりと研修を受け、パワーハラスメントについて理解していれば、あちこちで横行するようなことはないでしょう。
アンケート調査の実施
チームビルディングにおけるパワーハラスメント対策としては、アンケート調査も有効です。
アンケートによって実態を把握することで、防止のための適切な対策が講じられます。
ここでいう対策とは、方針の明確化やルールの整備だけではありません。
長時間労働など、ハラスメントの発生要因となる職場環境を整備することも含まれます。
まとめ
院長先生は、チームビルディングにおけるマネジメント業務の一環として、パワーハラスメントを徹底的に排除すべきです。
また、パワーハラスメントの実態を掴むには、チームビルディング内でしっかりとシステムを構築しなければいけません。
さらに各メンバーをそういった愚行に走らせず、優秀な人材にするためには、3up Projectの活用もおすすめです。