クリニックを含む医療機関は、長い間深刻な人材不足に悩まされていますが、積極的な採用活動は必須です。
また、クリニックのチームビルディングでは、なるべくミドルシニアの人材を増やすことを意識しましょう。
今回は、ミドルシニアの概要や採用するメリットを中心に解説します。
ミドルシニアの概要
ミドルシニアは、ヤング・ミドル・シニアと分けられる世代のうち、ミドル世代あるいはシニア世代に該当する人材です。
中高年層と呼ばれることもあります。
ミドル世代、シニア世代の年齢は以下の通りです。
世代 | 年齢 |
ミドル世代 | 35~54歳 |
シニア世代 | 55歳以上 |
ただし、ミドル世代もシニア世代も、明確な定義づけがあるわけではありません。
上記はあくまで一般的な目安であり、扱い方は企業や業種などの単位で変わってきます。
ミドルシニアという場合には、おおむね35歳以上を指すと考えて良いでしょう。
ミドルシニアの人材を増やすメリット
クリニックのチームビルディングにおいて、ミドルシニアの人材を増やすメリットは以下の通りです。
・経験が豊富
・安定した勤務が期待できる
ミドルシニアは、安定した経験や人脈から、確実な成果が期待できます。
そのため、人材不足のクリニックにおいては、非常に大きな存在になります。
もちろん、これまでに得た経験や技術に基づいた、チームビルディングのメンバーの育成にも一役買ってくれます。
また、ミドルシニアはすでに転職を繰り返しているケースも多いです。
特にシニア世代は「この転職を最後にしたい」と考えることも多く、ヤング世代と比べて、入社後すぐに退職してしまうリスクは低いです。
さらに、勤務態度もおおむね真面目です。
ミドルシニアの人材を採用する際のポイント
クリニックがミドルシニアの人材を採用する際は、以下のポイントを押さえておくべきです。
・採用後のポジションを確保しておく
・採用後の教育制度を用意しておく
・リファラル採用を活用する
採用後のポジションをあらかじめ確保しておくことで、ミドルシニアの人材を採用した後、即戦力として活躍してくれる可能性が高まります。
また豊富な経験があるとはいえ、クリニックのチームビルディングにおいては新入社員となるため、最低限の教育制度を用意しておくことも大切です。
ちなみに、ミドルシニアの人材は、リファラル採用によって集めやすくなります。
リファラル採用は、チームビルディングのメンバーの紹介や推薦により、人材を採用するという方法です。
このような方法であれば、信頼性の高い人材を採り入れられますし、より離職率は低くなります。
ミドルシニアの人材を増やす際の注意点
チームビルディングでミドルシニアの人材を増やすのであれば、キャリアデザインの支援は積極的に行いましょう。
ミドルシニアの場合、今後のキャリアに悩んでいることも少なくありません。
そのため、クリニックが積極的に支援をし、目標を持って働いてもらう必要があります。
また、シニア世代を採用する場合、特別に活躍できる場を設けることも視野に入れましょう。
どれだけ経験や技術が豊富な人材であっても、シニア世代の場合は体力的な衰えが出やすくなります。
もしクリニックに定着したにもかかわらず、体力の限界を理由にその人材が退職してしまうと、また人材不足に陥る可能性があります。
このような戦力をクリニックに残すためには、なるべく負担を減らしながら貢献してもらえる環境づくりが大切です。
まとめ
ミドルシニアは、単純にチームビルディングの戦力になるだけでなく、メンバーにおけるマネージャーのような役割も果たしてくれます。
特に経験が大事になる医療業界においては、積極的に採用を増やすことが求められます。
また、既存のメンバーの能力を底上げしたいという場合には、医療機関に特化したセミナーである3up Projectも導入すべきです。