クリニックのチームビルディングは、基本的にそのクリニックに所属する従業員で構成されるものです。
しかし場合によっては、外部の人員の力を借りることもあり、そのような場合に活用できる方法にギグワークが挙げられます。
今回は、チームビルディングでギグワークを活用するメリット・デメリットを中心に解説します。
ギグワークの概要
ギグワークは、短期的な仕事や一時的な業務に従事する働き方です。
“単発の”という意味を持つギグと、“働く”という意味のワークを組み合わせた造語です。
またギグワークで働く方のことをギグワーカー、主にギグワークで形成される経済圏のことをギグエコノミーといいます。
近年、インターネットの普及とデジタルプラットフォームの発展により、急速に広がっています。
ギグワークと単発アルバイトの違い
ギグワークが単発アルバイトと異なる点は、雇用関係がないことや、拘束時間の決まりがないことです。
アルバイトの場合、就職先企業との雇用契約があります。
また一般的に単発のアルバイトの拘束時間は、雇用元が1日単位で定めることが多く、4~8時間に設定されるのが一般的です。
一方、ギグワークは業務委託に近く、単純な行動ノルマのみが課されます。
チームビルディングでギグワークを活用するメリット
チームビルディングでギグワークを活用し、人材を集めることのメリットには、以下のことが挙げられます。
・柔軟に人材を確保できる
・スポットの発注ができる
・勤務地を制限する必要がない
チームビルディングにとってギグワークは、状況に応じて柔軟に人材を確保できる手段です。
例えば、メンバーだけでは対応しきれないときなど、必要なときにだけ業務を依頼できるため、閑散期に余剰な人員を抱える必要がなくなります。
また必要な仕事量のみ、スポットでの発注ができるという点もメリットです。
突発的なプロジェクトやタスクに対し、スポットでの発注が可能であるため、クリニックには予算などを踏まえた人材の調整がしやすくなります。
さらにギグワーカーとのやり取りはインターネット経由であるため、依頼する業務内容によっては勤務地を制限する必要がありません。
こちらは、人材確保の幅が広がることにもつながります。
チームビルディングでギグワークを活用するデメリット
チームビルディングでギグワークを活用することには、以下のようなデメリットもあります。
・どのような人材が来るかわからない
・マニュアルや作業動画が必要
・人員が見つからない場合もある
ギグワークで人材を確保する場合、実際にどれくらい業務をこなせるのか、依頼してみないとわかりません。
そのため、依頼した人材が期待するスキルを持ち合わせていなかったというケースも考えられます。
また毎回違うギグワーカーに業務を依頼する場合、その都度手順を説明しなければいけません。
場合によっては、事前にギグワーカー向けのマニュアルや作業動画を撮影するなど、準備が必要になることもあります。
もちろん、こちらの作業は院長先生や担当者の負担が増加することにつながります。
ちなみに、ギグワーカーは全国で少しずつ増加していますが、まだまだ普及していないエリアもあります。
配送業務などについては全国的に広がっていますが、クリニック向けのオフラインマッチングが普及するには、まだ時間がかかるでしょう。
まとめ
チームビルディングでギグワークを活用すれば、効率的に業務の負担を軽減することができます。
慢性的な人材不足に陥り、離職が相次ぐという負のスパイラルも回避しやすいです。
ただし、希望通りの人材が現れるとは限りませんし、そこまで大量の人材募集には向いていないと言えます。
もし現在のメンバーにおけるスキルを向上させ、業務効率を上げたいというのであれば、3up Projectの受講がおすすめです。